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八坂神社が立つ祇園の街から高台寺・清水寺の方へと進むと、かつての京都の面影を感じさせる石畳の小路があります。その中でも一際目を引く高い塔。それこそが「八坂の塔」と呼ばれる「法観寺」の五重塔になります。
今回の記事では、京都随一のインスタ映えスポットである八坂の塔で撮影を楽しみたい方へ、オススメの写真ポイントとなる塔が見える坂とそこへのアクセス、見どころのライトアップの時間、そして法観寺の見どころや歴史をご紹介! 加えてよりこの八坂エリアを楽しむために、周辺のカフェや食べ歩きスポット、さらにはオススメのホテルも合わせてお届けしていきます!
八坂の塔の写真スポット
早速、八坂の塔を一番綺麗に撮れる写真スポットをご紹介! それが、八坂通りの二寧坂(二年坂)側になります。
アクセスと行き方
①祇園の街並みと八坂神社の間を通る大きい道「東大路通り」を清水寺方向へまっすぐ進みます。
②左手側に注意しながら歩いていると、「八坂通り」と交差するタイミングで道の先に五重塔が見えるはず。それが八坂の塔になります。
③そこからの眺めも素晴らしいですが、一番の写真スポットは八坂通りを八坂の塔へ進んでいき、突き当たりを右へ進んだ先。とりあえず道なりに進めばOKです。
オススメの撮影方法
八坂通りの二寧坂側はちょうど上り坂になっており、石畳の坂道を見下ろしながら塔が聳え立つ景色を撮影することができます。
撮影方法は石畳の道の先に塔が立つようにしても良いですし、写真の右上に塔が来るように構図を取っても綺麗に撮れますよ!
八坂の塔のライトアップ
日中の時間に撮影しても京都らしい”映える”写真が撮れる八坂の塔。ですが、やはり一番の見どころはライトアップされた塔ですね!
周囲の祇園・東山の街並みもライトアップされるため、本当にかつての京都にタイムスリップしたかのような雰囲気になります。
ライトアップの時間
八坂の塔のライトアップ時間は、基本毎日、日没頃〜22:00となっています。
オススメの撮影時間
八坂周辺の二寧坂や産寧坂(三年坂)にあるカフェやお土産屋は、ほとんどが18:00には閉まってしまいます。ですのでその後の時間で撮影に行くと、比較的人が少ない中で写真を撮れることが多いです。
近くの観光名所である清水寺や高台寺は春や秋に夜間ライトアップをしています。もしその時期に京都観光をするのであれば、最初にお寺を巡ってしまい、一番最後に最も遅い時間までライトアップしている八坂の塔を見に行くのがオススメです!
⇩ライトアップ観光の際はホテル選びも大切! 八坂の塔周辺のおすすめホテルはコチラ
八坂の塔(法観寺)の歴史
今ではすっかり京都の観光名所の一つとなっている八坂の塔。厳密には「法観寺」というお寺の五重塔の愛称になります。ここまで有名な五重塔は全国的にみてもなかなかありません。法観寺には一体どんな歴史があるのでしょうか?
法観寺の創建伝説
伝承によると、法観寺の五重塔の創建には「冠位十二階」や「憲法十七条(十七条憲法)」を定めたことで有名な「聖徳太子」が関わっていると言われているのです!
592年、夢の中で如意輪観音のお告げを聞いた聖徳太子が、その夢告をきっかけにして建てたとされています。ただ、残念ながらこの聖徳太子によって創建されたという伝承はあくまで”伝説“であり、信憑性は低いと考えられています。
しかし、境内から出土した瓦の様式から794年に平安京へと都が遷都される以前から存在したということは確実とされており、非常に歴史あるお寺なのは事実。有力な創祀の説として、朝鮮半島から渡ってきた家系である八坂氏の氏寺として建てられたと言われています。
平安時代前後〜戦国時代の八坂の塔
法観寺の五重塔(八坂の塔)は創建から立っていると考えられており、平安時代以降、数度の焼失の憂き目にあっています。しかしその度に、源頼朝や後宇多天皇の援助によって再建されています。また、1338年(暦応元年)に足利尊氏が後醍醐天皇らの菩薩を弔うために、全国の国ごとに1寺1塔の「安国寺と利生塔」を建てた際には、京都の利生塔として八坂の塔が選ばれています。
戦国時代には、地方から上洛した大名が八坂の塔に家紋が入った旗を掲げることで、この地の新しい支配者を民衆に知らせていたとも言われています。
今日の八坂の塔
このように、各時代で重要視されていたことがわかる法観寺。現存する五重塔は、1440年(永享12年)に室町幕府6代目将軍「足利義教」によって再建されたもので、中心の礎石は創建当初のものがいまだにそのまま使われているのが大きな特徴となっています。
高さ46mの八坂の塔は日本で3番目に高い五重塔であり、今では祇園・東山エリアのシンボルとして観光客から京都屈指のフォトスポットとして人気を集めていますね!
法観寺の観光地案内
法観寺における、八坂の塔以外の見どころや拝観時間、拝観料なども簡単にご紹介します!
見どころ
八坂の塔(五重塔)の初層内部
大日如来を中心として、東に阿閦如来、南に宝生如来、西に無量寿如来、北に不空成就如来を配する「五智如来」が安置されている。
太子堂
法観寺創建の伝説に登場する聖徳太子の3歳と16歳の像がある。
薬師堂
本尊の薬師如来をはじめとして、日光菩薩や月光菩薩、夢見地蔵菩薩、十二神将像が安置されている。
石塔
木曾義仲(源義仲)の首塚と伝わる石塔が境内にある。
拝観時間
10:00〜15:00
拝観料
400円(中学生以上)
五重塔(八坂の塔)のライトアップ
日没〜22:00
毎年3月上旬〜中旬と12月中旬に行われる「京都・東山花灯路」では、周辺の石畳の小路も合わせてライトアップされます。
アクセス
〒605-0862
京都市東山区清水八坂上町338
TEL:075-551-2417
・「祇園四条駅」より徒歩14分
・「清水五条駅」より徒歩16分
・市バス「東山安井」または「清水道」にて下車後、徒歩約5分
👉 八坂の塔と合わせて行きたい!「八坂庚申堂」について詳しくはコチラ
八坂の塔周辺のカフェ・食べ歩きスポット
街並みさえも見どころとなる京都観光は、ついつい歩きっぱなしになってしまうことも多いもの。いつの間にやらお昼の時間になっていたり、ちょっと疲れてしまう、なんてこともあります。着物を着ての観光であればなおさらかもしれません。
ということで続いては、八坂の塔周辺でオススメのカフェや食べ歩きができるスポットをご紹介します!
アラビカ 京都東山
今や「%」のマークでお馴染みとなっているコーヒーショップ「アラビカ」。インスタ映えするスタイリッシュさはもちろん、広々とした店内と自家農園のコーヒー豆を店内で淹れる本格的なオリジナルコーヒーも魅力となっています。
お店は目の前に八坂の塔が聳える八坂通りにあるため、「%」と「五重塔」のツーショットが新時代のフォトスポットになりつつありますよ!
営業時間
月〜金:9:00~18:00
土日 :9:00〜17:00
アクセス
〒605-0853
京都市東山区星野町87-5
TEL:075-746-3669
前田珈琲 高台寺店
古き良き町家喫茶風の珈琲店が「前田珈琲 高台寺店」です。八坂通りから一本祇園方向へいった高台寺南門通りにあるお店になります。
地元の方々からも愛されているという店内はとても落ち着いた雰囲気で、この辺りでは一番早い開店時間になっているのも特徴の一つ。「高台寺のモーニングセット」をはじめ、「黒ごま抹茶ソフト」や「昔ながらの早矢仕ライス」など、ここでしか食べることができないメニューもありますよ!
八坂周辺のホテルに宿泊している方の観光前の朝食としてはもちろん、旅行中の休憩場所としてもオススメの喫茶店です。
営業時間
7:00~18:00(ラストオーダーは17:30)
アクセス
〒605-0824
京都市東山区下河原通八坂鳥居前下る南町415
TEL:075-561-1502
京 八坂プリン
思わず八坂の塔を背景に写真を撮りたくなるような、ポップで可愛いプリンやソフトクリームを販売しているのが、八坂通りに店舗を構える「京 八坂プリン」です!
天然のバニラビーンズや京都の素材を用いており、見た目だけでなく味にもしっかりとこだわっている品々が並んでいます。その場で映える写真を撮りながら小腹を満たすのもよし、お土産として購入するもよしです!
お隣には上述の「%アラビカ」もあるため、京 八坂プリンの甘〜いスイーツとコーヒーを合わせるのも良いカフェタイムになるでしょう!
営業時間
10:00 ~ 17:30(不定休)
アクセス
〒605-0853
京都市東山区星野町87-4
TEL:075-533-8338
👉 着物でカフェ巡りをすればさらに写真映えすること間違いなし! おすすめのレンタルショップをまとめました
MATCHA GARDEN 京都 八坂
その名の通り、抹茶をふんだんに使ったスイーツを堪能できるのが「MATCHA GARDEN 京都 八坂」になります!
ここでしか飲むことができない抹茶ベースのドリンクは25種類以上あり、一番人気の抹茶アフォガードは売り切れになってしまうことも多い名物となっています。夏には果物を盛り込んだかき氷も人気商品とのことですよ!
普通のカフェではなく、京都ならではの甘味を手頃に味わいたいという方へ特にオススメのお店です!
営業時間
10:00~22:00(不定休)
アクセス
〒605-0853
京都市東山区八坂塔の下星野町88
TEL:075-286-4420
水色亭
聞くだけで爽やかな気分になる「水色亭」では、夏にはソフトクリームが20種類、ふわふわのかき氷が25種類以上売られるということで、暑い季節には特にオススメのお店になっています。ではそれ以外の季節には何もないのかというと、、もちろんそんなことはありません!
夏の冷たい甘味以上に有名なのが、「トリプルチーズメンチカツ」なのです! トロトロのチーズが中に入っているメンチカツは食べ応え抜群!
他にもカツが豊富に揃えられており、甘いものばかりを食べていたお腹に別の味がほしい方にはピッタリですよ!
営業時間
10:00~18:00
アクセス
〒605-0852
京都市東山区上田町84
TEL:075-531-1815
京甘味 文の助茶屋
八坂の塔を越えて二年坂の方へと向かうとあるのが、「京甘味 文の助茶屋」という昔ながらの雰囲気をした甘味処になります。
100年以上続く伝統あるわらび餅が名物で、お土産としても非常に人気です。合わせて飲む甘酒も相性抜群という口コミが多いですね!
まるで映画のワンシーンに出てきそうな古風な店舗でトロットロのわらび餅を食べるのも良し、可愛らしいトッピングソフトを持って食べ歩くのも良し。まさに京都ならではのカフェとなっています。
営業時間
10:30〜17:30
定休日:水曜日
アクセス
〒605-0827
京都市東山区八坂上町373
TEL:075-561-1972
👉 八坂・祇園エリアのカフェやランチについてさらに知りたい方はコチラもオススメ!
八坂の塔周辺のおすすめホテル
最後に、八坂の塔へ徒歩でも行きやすい祇園・東山エリアのオススメホテルをご紹介します。ライトアップを見に行こうとするとどうしてもアクセスの良し悪しが影響してしまいますが、そもそもホテルを八坂の塔の近くにしてしまえばそんな心配も不要ですからね!
そもそも、祇園エリアは観光の拠点としてとても便利な地区になります。どの時期でも利用しやすいホテルですので、参考にしてみてください。
アパホテル 京都祇園 EXCELLENT
「アパホテル」は全国にホテルがある大手になります。そのため信頼度はとても高いですね! それでいてアパホテルは、観光地へのアクセスが良好な都市型ホテルの中では、料金も比較的リーズナブルなことが多いのが特徴です。
そんなアパホテルが祇園の八坂神社前にもあり、八坂の塔へも徒歩で約10分と非常に便利です。というか、東山エリアのほぼど真ん中に位置しているため、京都旅行においてどこへ行くにしてもめちゃくちゃ便利な立地となっています!
とりあえず「祇園周辺で信頼度が高くてコスパもいいホテル」をお探しという方は、ぜひチェックしてみてください!
祇園旅館 休兵衛
「祇園旅館 休兵衛」は「和室の個室」となっているゲストハウスタイプの旅館ホテルです。
お風呂とトイレは共用になりますが、4.5畳か6畳の個室の和室でゆったりとくつろげるのがウリ。何より、各ホテル予約サイトの評価が非常に高いのが安心!
高台寺と圓徳院からすぐのところにあり、八坂の塔とのアクセスも良好。このアクセスの良さと口コミの良さで1万円前後の和室の個室というのはなかなかないと思います!
祇園 紘
上述の「祇園旅館 休兵衛」からさらに八坂の塔の方に近づいたところにあるのが、「祇園 紘」です。こちらは個室の和室だけでなく、ベッドの洋室も用意されているのが違いとなっています。それでいて価格はとても抑えられており、口コミも好評なのがポイントですね!
八坂の塔に近づくということはそれだけ駅からのアクセスは悪くなってしまうのですが、高台寺や清水寺など、このエリアを中心に観光を楽しみたいという方なら問題ないと思います!
TERRACE KIYOMIZU KYOTO(テラス・キヨミズ・キョウト)
「TERRACE KIYOMIZU KYOTO」は、その名前が特徴を端的に表現しているホテルになります。
まず立地は「清水」と入っている通り、清水寺へ続く五条坂の麓になります。そして最大の特徴は、「テラス」と入っている通り屋上が開放されていること! ソファなども置かれており、清水寺へ続く参道を眺めながらリラックスできる空間となっているのです!
ロビーにはドリンクバーがあり、同じ建物に安く良い着物をレンタルすることができる「京之夢」が入っているのも嬉しいポイントですね!
祇園へは少し距離ができてしまいますが、着物レンタルや観光地の回り方を考えた際に、清水を拠点にして動ける方ならぜひチェックしたいホテルになります!
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RESI STAY 八坂庵
最後にご紹介するのが「RESI STAY 八坂庵」です。
こちらの旅館ホテルは、なんと八坂通り沿いにあるホテルになっており、八坂の塔が目と鼻の先という超好立地になります! しかも宿泊プランは一棟貸切のプランのみとなっているため、プライベートな時間を存分に満喫することが可能です。
伝統的な街並みに佇む隠れ家的なホテルですので、上述のカフェや近くの料亭などと合わせていつもとは少し違った雰囲気を味わいたい方にオススメです!
👉 八坂の塔と一緒に巡りたい! 祇園エリアのおすすめスポットはコチラ
八坂の塔の観光地紹介 まとめ
ということで今回は、「八坂の塔」こと「法観寺」の写真スポットやアクセス、周辺のカフェやホテルを合わせてご紹介してきました。
見どころ満載の京都の中でも、八坂の塔はぜひとも訪問しておきたい観光名所となっています。合わせて近くのカフェやホテルも利用することで、より京都観光が楽しく想い出に残るものとなるでしょう。
インスタ映えな写真を残しつつ、心の中にも一生残る記念写真を残してくださいね!
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コメント一覧 (2件)
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