【2024】青蓮院門跡の見どころ・歴史・ライトアップ・アクセス|門主と青不動で知られる京都の穴場スポット

絶対に見逃すな!青蓮院門跡と将軍塚青龍殿の見どころ・歴史・ライトアップ・アクセス|門主と青不動で知られる京都の穴場観光スポット!

みなさんこんにちは! 世界・日本の観光地や旅行情報、歴史や雑学をご紹介している旅狼かいとです。

今回ご紹介するのは、京都の東山にひっそりと佇む青蓮院門跡」と書いて「しょうれんいんもんぜき」と読むお寺になります。

古くより、梶井(現在の三千院)と妙法院と共に天台宗の三門跡寺院(天台三門跡)に数えられ、現在では天台宗の京都五箇室門跡(三門跡寺院+曼殊院門跡と毘沙門堂門跡)の一つにも数えられるこの寺院。

そもそも「門跡寺院」というのは、皇室や摂関家や、それらの家系の子弟によって受け継がれてきた寺院のことであり、青蓮院は多くの法親王・入道親王(皇族出身で親王の称号を与えられた僧侶)が門主(住職)を務めてきた格式ある門跡となります。江戸時代には仮御所にもなったため「粟田御所」の別名もあり、さらには日本三不動の1つ「青不動」が置かれていていることでも知られています。近年では、名前の”“のイメージをふんだんに取り入れたライトアップが非常に人気を集めており、まさに要素がてんこ盛りな青蓮院…!

今回はそんな青蓮院門跡について、見どころや歴史、ライトアップや青不動公開の特別拝観情報、アクセスなどをお届けしていきます。青蓮院を観光しようと思っている方は、ぜひ最後まで参考にしてみてくださいね!


目次

青蓮院門跡の歴史

青蓮院の起源は、他の2つの三門跡寺院である梶井や妙法院などとともに比叡山にあった「房(坊)」と呼ばれる小寺院だとされています。そのうち、比叡山東塔の南谷にあった「青蓮坊」が青蓮院の起源であり、門跡寺院となって山下に移ったのは平安時代末期の行玄大僧正の時代のことです(青蓮院門跡の門主としては、行玄が第一世となります)。

久安6年(1150年)に鳥羽上皇の皇后・美福門院(びふくもんいん)が青蓮院を祈願所とした頃から寺格が上がり始め、鳥羽上皇の第七皇子・覚快法親王(かくかいほっしんのう)が行玄の弟子として入寺したことで、以降皇家や摂関家の者やその子弟が門主を務める格式高い寺院となりました。

中でも青蓮院が隆盛を極めたのは、平安時代末期から鎌倉時代にかけて門主を務めた第三世・慈圓(慈鎮和尚)の時代です。

慈圓は関白藤原忠通の子・藤原兼実の弟であり、日本人初の歴史哲学者として『愚管抄』を、新古今時代の歌人として『拾玉集』を残すほどの才覚の持ち主としても知られています。また、慈圓は浄土宗の開祖法然や浄土真宗の開祖の親鸞を延暦寺の抑圧から庇護し、特に浄土真宗とにおいては、同宗の聖地の一つとして青蓮院が今でも扱われるほど関係の深いものになっています。

他にも、名筆家としてのちの江戸時代に広く普及した和様書風「御家流」の源流となった「青蓮院流」という書風を生み出した十七代門主・尊円法親王(そんえんほうしんのう)や、後に室町幕府第六代将軍「足利義教」となる義圓が門主を務めてきた歴史をもちます。

江戸時代には、大火によって御所が炎上した際、青蓮院が後桜町上皇によって仮御所とされたことから「粟田御所」と呼ばれ、今日では「青蓮院旧仮御所」として国の史跡にも指定されています。


ライトアップと青蓮院

青蓮院では、毎年春と秋に夜間特別拝観(ライトアップ)を行っており、近年では東山でも有数のライトアップスポットに数えられています。

青蓮院のライトアップはただ境内や庭園・紅葉を照らすためだけに行っているわけではないようで、曰く、「ご本尊の熾盛光如来(しじょうこうにょらい)は、光そのものであり、その化身の不動明王も炎の光を背負っておられ、当院は光との関係が大変深い」だそう。

池泉回遊式の庭園の紅葉がライトアップによって昼間とは違った顔を見せてくれる雰囲気は他の寺院と似ていますが、名前にも入っている””色によるライトアップはとても幽玄な空間を創り出しており、幻想的な青い光が散りばめられた庭園はここでしか見ることのできないものでしたよ!

加えて、山をさらに登った先には青蓮院の飛地境内である「将軍塚青龍殿もあり、ここからの夜景も非常に有名です!

青蓮院門跡のライトアップの様子

ではでは、実際に行ってきた際の様子です!

入り口です!

入場後、まずは殿舎内に上がります。

日本文化はいかがですか??
宸殿から庭園のライトアップを眺めることができます。
ライトアップは青だけでなく赤もありました!
にしても、カメラを使ってこれは、、練習が必要ですね…。
一度書院を出て、境内と池泉回遊式の庭園をまわります。
こちらは龍心池と呼ばれる池になります。
ライトアップの雰囲気がとても幻想的です…!
外から見た書院。
境内の一番奥のお庭。
奥に見えるのは好文亭と呼ばれる書院です。
好文亭は、後桜町上皇が青蓮院を仮御所として使用した際に利用していた学問所になります。
学問所と言っていますが、正面の庭園もと合わせれば現代人でも全然ここで暮らせます…!
竹林もありますよ!
こちらのライトアップもとても幽玄な雰囲気です。

ぐるっと庭園・境内をまわると、最初の宸殿前に戻ってきます!

宸殿前の庭園から宸殿の方を見るのが、青蓮院ライトアップの際の一番のフォトスポットになります!
青いライトがとにかく幻想的です…!
ただ、こういうライトアップは写真に残すのが結構難しいんですよね。。
だから、一番大切なのは「想い出を心に残すこと」ですよね!!
ということで、庭園を後にします。。
宸殿の庭園からは出口へ向かいますので、ここでおしまいです。
お邪魔しました!

宸殿では庭園を眺めながらゆっくりとできますし、境内の散策も思いおもいのまま気長に過ごすことが可能です。ゆったりとした時間を歴史ある伝統の門跡寺院で送るというのも、たまにはありですね〜!


青蓮院門跡の拝観情報・ライトアップ・アクセスなど

拝観時間

9:00~17:00(16:30受付終了)

拝観料

・大人:600円
・中高生:400円
・小学生:200円

2024年の夜間特別拝観(ライトアップ)

青蓮院門跡は現在、屋根の葺き替え工事を行なっているため、2022年〜2024年までのライトアップを中止しています(日中の通常拝観は可能です)。

2024年の秋までの中止」と発表されているため、2025年春からは再び青蓮院門跡でしかみることができない幻想的な”蒼”のライトアップを楽しむことができるはず。期待して待っていましょう!

【春の開催時期】
例年、3月上旬〜3月中旬
※「京都・東山花灯路」の開催に合わせてライトアップされます。

【秋の開催時期】
例年、10月末〜12月上旬

【拝観時間(過去の情報です)】
18:00~22:00(21:30受付終了、昼夜入れ替え制)

【拝観料(過去の情報です)】
・大人:800円
・小中高生:400円

紅葉の見頃

・色づき始め:11月中旬
・見頃:11月下旬~12月上旬

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観光のオススメ時間と所要時間

【所要時間】45〜60分

ライトアップが見ごたえ抜群!平日を狙おう。

アクセス

〒605-0035
京都市東山区粟田口三条坊町69-1
TEL : 075-561-2345
・地下鉄東西線「東山駅」から徒歩5分
・市バス5・46・100系統「神宮道」下車後、徒歩3分
円山公園から徒歩10分(知恩院からすぐの北隣)

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