みなさんこんにちは! 観光情報サイト「旅狼どっとこむ」の旅狼かいとです!
今回は、京都の嵐山に佇む「常寂光寺」をご紹介していきます!
京都屈指の景勝地として知られる「小倉山」の山腹に立つ”紅葉の名所”として、毎年多くの観光客が詰めかける超人気スポット! “仏様の住む世界のうちで一番の理想郷”を表現したという境内へ実際に行ってみると、評判以上の素晴らしい風景が広がっていました!
そんな常寂光寺について、訪問前に知っておきたい見どころや歴史、拝観料やライトアップ、アクセスなどの情報をを余すことなくお届けしていきます!
常寂光寺の歴史と名前について
まずは、知っておくと観光がさらにおもしろくなること間違いなしの、常寂光寺の歴史や名前の由来、”百人一首の聖地”と呼ばれるワケについてお話ししていきます!
常寂光寺の建立
常寂光寺は、慶長年間(1596~1614年)に僧侶「日禛(にっしん)」によって開創された日蓮宗(法華宗)の寺院です。
日禛は、18歳にして日蓮宗の大本山である本圀寺の最高位僧「法灯」となった人物でしたが、豊臣秀吉が建立した東山方広寺大仏殿で行われる千層供養へ出仕するかどうかで日蓮宗内で意見が二分。日禛は「法華信者以外の布施を受けず、供養を施さない」という”不受不施義”の教えに背くとして出仕を拒否。本圀寺を出て隠棲する先に選んだのが、小倉山でした。
京都の豪商「角倉了以」から土地を提供され、本堂は小早川秀秋の協力のもと伏見桃山城の客殿を、仁王門は本圀寺客殿の南門を移築することで常寂光寺は造営されました。
常寂光寺と百人一首の聖地「時雨亭跡」
「嵯峨野」と呼ばれる常寂光寺が立つ地域は、平安時代から皇族や貴族の離宮や別荘地が立てられるほどの景勝地です。中でも小倉山は紅葉の風景が素晴らしく、その様子は多くの和歌にも詠まれているほどなのです。
その証拠に、小倉山には『小倉百人一首』を編纂した歌人「藤原定家」の山荘「時雨亭」があったとされており、常寂光寺の仁王門北側にはそんな時雨亭の跡地があるのです!
こうした背景から、常寂光寺は「百人一首の聖地」と呼ばれているわけなのです!
「常寂光寺」の読み方
「常寂光寺」という名前、なんだか普通ではない感じがしますよね…!
「常寂光寺」は「じょうじゃっこうじ」と読み、この名前は「常寂光土」という仏教用語に由来しているそうです。
常寂光寺の名前の由来
仏教の世界には、仏が住んでいる「仏土」という場所が存在しています。そして、日蓮宗や天台宗では、仏土は「四土(しど)」という4つの土地に分かれており、「常寂光土」はそのうちの最高の場所とされています。
「仏の悟りである真理そのものが具現している世界で、消滅変化を超えた永遠の浄土」「ブッダが住む永遠の世界であり、煩悩のない絶対の智慧の光に満ちている」ということで、4つある仏教の世界の中でも、常寂光土は一番の理想郷と考えられますね!
常寂光寺はそんな常寂光土を表現した場所となっており、実際、およそ200本ものモミジの木々が彩る境内は圧巻の見応えとなっていました!
☆ちなみに、「常寂光土」以外の四土には、「凡聖同居土(ぼんしょうどうごち)」「方便有余土(ほうべんうよち)」「実報無障礙土(じつぽうむしようげち)」があるそうです!
常寂光寺の見どころ
それでは、常寂光寺に行ったら絶対にチェックしたい見どころをご紹介します!
仁王門
常寂光寺のシンボルとも言えるのが、この「仁王門」です!
茅葺き屋根の仁王門と紅葉のコントラストは、まさにここでしかみられない絶景! 春から初夏にかけては青もみじとの相性も抜群です!
そんな仁王門のビューポイントとしては階段上から見下ろした風景が有名ですが、さまざまな角度からもみじとの風景を楽しむことができるのが最大の魅力です。ぜひ仁王門をグルっと眺めてみて、お気に入りの場所を見つけてみてください!
多宝塔と庭園
常寂光寺の境内は山腹に広がっているため、斜面に広く庭園のような形で境内が展開しています。そんな境内を登っていくと見えるのが「多宝塔」です!
天台宗や真言宗の寺院で多くみることができる多宝塔は常寂光寺の”お寺らしさ”を感じる場所であり、この多宝塔近くから嵐山の街並みを一望することができるのが最大の魅力です!
多宝塔からさらに山腹を登ったところからなら、紅葉・仏塔・街並みが並ぶ絶景を楽しむことができますよ!
本堂
常寂光寺の本堂は、本堂そのものというよりは「本堂を含めた周囲の景色」がオススメです!
季節によって彩りを変える境内の風景こそが、常寂光寺最大の見どころポイント。そのうちの一つが、ここ本堂と周辺というわけです!
境内を歩き回るだけでも”映える”景色を楽しめる常寂光寺ではありますが、本堂の縁側でちょっと一息つきながら、まったりと紅葉に染まるお寺を眺めるのも心地よい時間になりますよ!
時雨亭跡
常寂光寺の時雨亭跡は記念石碑が残っているだけですが、百人一首が好きな方であればぜひチェックしておきたい見どころと言えるでしょう!
ちなみに、時雨亭の場所については諸説あり、常寂光寺の仁王門北側から二尊院の南側のどこかにあったといわれています。常寂光寺以外の説として有名なのは、同じく紅葉の名所として大人気の「厭離庵」ですね!
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常寂光寺の紅葉とライトアップ情報
それでは、常寂光寺最大の見どころである秋の紅葉とライトアップについての情報をご紹介していきます。
紅葉の見頃
・色づき始め:11月上旬
・見頃:11月中旬~下旬
ライトアップ(嵐山花灯路)※2024年の実施はありません
常寂光寺の夜間ライトアップは、嵐山全体で開催される「嵐山花灯路」の一環として2021年まで行われていましたが、2022年以降は嵐山花灯路の開催そのものがなくなってしまい、常寂光寺単独でのライトアップも行われていません。
2024年も例年通り夜間ライトアップの実施はありませんので、嵐山の夜の観光は他の名所を巡りましょう!
【開催期間】
12月上旬〜中旬の17:00~20:30
2021年は12月10日(金)〜12月19日(日)
※2021年の開催をもって終了するとアナウンスされているため、2022年以降の開催は未定です
【料金】
500円(拝観料金とは別)
秋の本堂「園林堂」特別拝観
残念ながら常寂光寺では夜のライトアップはありませんが、秋の紅葉の時期に本堂「園林堂」の特別拝観が例年行われます。合わせてみることができる書院の中庭は、江戸時代から変わらない景色が見れるということで、この時期にしか楽しむことができない紅葉観光となっています。
また、この期間にだけいただくことができる特別な御朱印も用意されているので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
2024年の本堂特別拝観 期間・拝観料
【拝観期間】
11月16日(土) ~ 11月27日(水)
【拝観料】
500円
【御朱印】
300円
【受付場所】
本堂右側の大玄関
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常寂光寺の拝観情報・所要時間・アクセスなど
では最後に、常寂光寺の拝観時間や拝観料金、所要時間やアクセス・駐車場情報をご紹介します!
拝観時間
9:00~17:00(最終受付は16:30)
無休
拝観料
500円
観光のおすすめ時間と所要時間
【観光のおすすめ時間】
・紅葉の時期:開館直後
・紅葉の時期以外:比較的穴場
【所要時間】
60分前後
アクセス・駐車場
〒616-8397
京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3
TEL:075-861-0435
・嵐電「嵐山駅」から徒歩15分
・JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から徒歩17分
・市バス11・28・93号系統「嵯峨小学校前」から徒歩8分
・駐車場は5台ぶん完備
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常寂光寺の紹介 まとめ
ということで今回は、京都の嵐山から「常寂光寺」をご紹介してきました!
秋の紅葉シーズンになると、境内は紅葉一色。赤や黄色に彩られた境内はまさに”常寂光土”です。もみじとのコントラストが美しい茅葺き屋根の仁王門、趣ある本堂、多宝塔と眼前に広がる街並み。全体が庭園とも言える境内の風景も本当に素晴らしく、紅葉をみるための秋の京都旅行であれば必見の観光名所だとオススメしたいです!
春~初夏の時期では青もみじを見ることができますので、何度でも楽しむことができるのも嬉しいポイント。嵐山を観光する際は、ぜひとも常寂光寺にお立ち寄りくださいね!
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おまけ 常寂光寺は海外の方々にもオススメしやすい!
常寂光寺のパンフレットや公式サイト、公式YouTubeでは、英語を使った紹介も積極的に行われています。「外国の方々に日本の秋の文化を知ってもらうのにはもってこいの場所」という意味でも、京都や嵐山でオススメの見どころと言えますね!
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コメント一覧 (3件)
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