みなさんこんにちは!旅狼かいとです!
今回ご紹介するのは、「ロイヤルファミリー」ことイギリス王室の王族たちが住まうバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)です!
現在のイギリスの女王であるエリザベス2世が住まい、執務などを行っている場所になります。
バルコニーにロイヤルファミリーが揃ってお出ましになると、決まって世界的にもニュースになりますね!
その優雅な宮殿の出で立ちはもちろんのこと、衛兵交代式でも非常に有名な観光地であり、数ある宮殿の中でも現在のイギリス王室の第一宮殿にあたるのがこのバッキンガム宮殿です。
そんなバッキンガム宮殿の歴史や見どころをお届けしていきますよ!
バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)の歴史
ではでは、まずはバッキンガム宮殿の歴史から。
「バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)」の歴史は、1703年にバッキンガム公ジョン・シェフィールドが自らの邸宅として建てた「バッキンガムハウス(Buckingham House)」から始まりました。
当初完成した邸宅は、レンガのみで造られた質素な邸宅でした。
そんなバッキンガムハウスを王族が使い始めたのは、ジョージ3世の代から。
ジョージ3世が王妃シャーロットと子供たちのために邸宅を譲り受けて、私邸としてしたのが始まりです。
そして、ジョージ3世の次の王ジョージ4世が、レンガ造りだったバッキンガムハウスを12年の歳月をかけてルネサンス様式からネオクラシック様式に全面改装します。
ジョージ4世本人はバッキンガム”宮殿”となった邸宅の完成を見ることなく亡くなってしまいますが、続くヴィクトリア女王がそれまで国王の邸宅として使用してきたセント・ジェームズ宮殿からバッキンガム宮殿に移り住み、以降、バッキンガム宮殿はイギリス王室公式の宮殿となったのです。
バッキンガム宮殿には、舞踏会場や音楽堂、美術館に図書館などなど実に様々な設備が用意され、部屋の総数はなんと775部屋にも及びます。
宮殿に勤務する人は約450名で、年間の招待客は4万人にもなるそう。
そんなにお付き合いがあるなんて、1日に何人が招待されているのだろう。。笑
個人的な一番の驚きは、浴室が78もあることですね!笑笑
バッキンガム宮殿は、屋上にどの旗があげられるかによって王(女王)の所在を明らかにしていることでも有名で、王(女王)が在宅の場合は宮殿の屋上に王室旗が、不在の場合はイギリス国旗が掲げられます。
衛兵交代式とイギリス王室について
そんなバッキンガム宮殿、“観光地”としての一番の見どころは「イギリス衛兵の交代式」でしょう!
外周護衛の近衛兵である「グレナディアガーズ (Grenadier Guards)」 「コールドストリームガーズ (Coldstream Guards)」「スコッツガーズ (Scots Guards)」「アイリッシュガーズ (Irish Guards) 」「ウェルシュガーズ (Welsh Guards)」というの5つの連隊が、4月~7月まではほぼ毎日、8月~3月では2日に1回ずつ11:30から交代式を行います。
中でも王(女王)の誕生日に挙行される最も盛大な交代式は「トルーピング・ザ・カラー (Trooping the Color)」と呼ばれ、より特別なものとなるのですよ!
そしてこの記事を書いている4月21日が、2019年現在イギリス女王であらせられるエリザベス2世の誕生日でした!!
これは本当に偶然すぎてびっくりです!!
この誕生日でなんと93歳となられます。とても93歳には見えませんよね!
これはイギリス史上最高齢の君主であり、同時に、存命する在位中の君主の中で世界最高齢でもあります。
在位は1952年2月6日からで、現在68年目。
こちらもイギリス史上最長在位の君主であると同時に、存命の君主では世界最長の長期在位君主となっています。
もうとんでもないです。。
ここで、イギリス王室とイギリス王(女王)について少し話をしましょう。
イギリス王(女王)の原則「君臨すれども統治せず」は有名な言葉ですよね!
イギリス王(女王)はイギリス(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)以外にも、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドをはじめとするイギリス連邦王国(コモンウェルス・レルム)に属する16の国の王(女王)でもあります。
イギリス以外の国では王(女王)の役目は「総督」が代理しており、彼らもまた「君臨すれども統治せず」の原則に従っています。
「君臨すれども統治せず」の原則は、イギリスの国家元首について言及する際にセットで出てくることが多いですが、実は大元の発祥はポーランドなのだそう。
それをのちに、イギリスが完成させたということなのでしょう。
この「君臨すれども統治せず」の原則には日本の天皇も従っていますので、イギリスの女王陛下の役割は日本の天皇の役割をイメージすれば良いかと思います!
イギリスにおける敬称は、
男王が”His Majesty”、女王、あるいは男王の妻が”Her Majesty”、
王子が”His Royal Highness”、王女が”Her Royal Highness”となります。
そして、”Royal”を抜いた”His(Her) Highness”でそのほかの王族を指します。
ちなみに、本人に向かって呼びかけるときは”Your Majesty”、”Your Highness”になります。
それぞれ日本語だと、「陛下」、「殿下」と訳されますね!
“your”や”his”、”her”といった所有格が使われるのは、「恐れ多くて本人の名前や役職で呼ぶことなどできない」というところからきているようで、“majesty”は「威光、威厳」、”highness”は「高い、高貴」ということ。
つまり、”His(Her) Majesty”は「彼のご威光」、”Your Majesty”は「あなた様のご威光」という意味になるわけです。
映画やドラマなんかでよく聞く”Yes, my Lord.”の”Lord”は、「主人、卿」と役職や役割そのものを表す言葉なので、”my”が使われるのですよ!
バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)の様子
バッキンガム宮殿の歴史と敬称のちょっとしたうんちくのあとは、実際にバッキンガム宮殿いってきた写真をご紹介しましょう!
バッキンガム宮殿の最寄駅はヴィクトリア駅(Victoria)です。
降りたら道なりに10分くらい歩けばバッキンガム宮殿に到着します。
バッキンガム宮殿の観光案内
開館時間
衛兵交代式
4月〜7月:毎日1回11:30から
8月〜3月:原則奇数日の11:30から
ステート・ルーム(公式諸間)
7月下旬~9月下旬:9:30~19:30(9月は18:30)
最終入場は7月・8月は17:15、9月は16:15
夏の公開期間中は無休。冬季に数日特別公開する場合もあり。
料金
衛兵交代式
無料(自由参観)
ステート・ルーム(公式諸間)
大人:£25ポンド
学生・シニア(60歳以上):£22.80(証明できるものの提示が必要)
17歳以下、身体障害者:£14
5歳以下:無料
一日券
£45
ステートルーム、クイーンズギャラリー、ロイヤルミューズの3ヶ所に入場できる。
当日券もあるが、数に限りがあるため予約が推奨されています。
当日券狙いの場合は、朝一に行くのが必須。
アクセス
ヴィクトリア駅(Victoria)から徒歩10分
グリーンパーク駅(Green Park)から徒歩10分
バッキンガム宮殿のまとめ
ということで、今回はイギリス王室ゆかりのバッキンガム宮殿について書いてきました!
衛兵交代の時間にはこの写真の比にならないくらいの人で溢れるそうなので、ゆっくりと宮殿や併設のロイヤルガーデン「セント・ジェイムス・パーク(St. James’s Park)」を観たいなら、むしろ何もない時間に来るのも良いかもしれませんね!
ウェストミンスターへも徒歩圏内と、他の観光地と合わせて見ることでうまく時間を調整してみてください!
おまけ ウェストミンスターチャーチ(Westminster Charch)
この日はバッキンガム宮殿から徒歩でウェストミンスターへ向かったのですが、その途中にあったウェストミンスターチャーチ(Westminster Charch)とそこへ至るまでの道とともにさっとご紹介します!
ウェストミンスター宮殿(国会議事堂)(Palace of Westminster、House of Parliament)やウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)についてはこちらの記事をご覧くださいね!👇👇
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