みなさんこんにちは! 世界・日本の観光地や旅行情報、歴史や雑学をご紹介している旅狼かいとです。
今回は、京都駅周辺と東山エリアの秋の観光でオススメしたい、厳選した紅葉名所9カ所をランキング形式でご紹介していきます!
観光地紹介における東山は、基本的に京都駅の北東側に広がる一帯の地域を指します。北の祇園に始まり、古民家が並ぶ古き良き京都を感じる二寧坂・産寧坂・八坂を通り、清水寺までですね。このブログでは、そんな東山エリアに加え、京都駅周辺の紅葉の名所である東寺と東福寺も含めました。京都の紅葉観光ではハズせない名所ばかりですので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
東福寺
京都駅・東山エリアの紅葉名所でNo.1人気を誇るのが、ここ「東福寺」です!
嘉禎2年(1236年)、当時の摂政であった九条道家が奈良の二大寺院である東大寺と興福寺に習って大寺院を建てようと計画したことが、東福寺の始まりとされています。実に19年もの歳月を費やして完成された東福寺。「東福寺」という名前が東大寺の「東」と興福寺の「福」の字を取ったものであることからも、その歴史を窺い知ることができます。
九条道家の願いの通り、東福寺は京都有数の大伽藍を誇るお寺となり、室町時代には禅寺の格式を表した京都五山の第四位にも列せられました。何度も焼失の憂き目に遭いながらも、九条家や鎌倉幕府、足利家や徳川家などの時の権力者たちに援助を受けて再興を果たしています。現在の規模となったのは、明治時代の廃仏毀釈による縮小と、同時期に起きた大火で伽藍の大部分が焼失してしまったことから。
そんな東福寺最大の見どころこそが、秋の紅葉なのです!
「東福寺三名橋」に数えられる「通天橋」と「臥雲橋」の2つの回廊からの眺めは、”紅葉の絨毯”と喩えられるほどの素晴らしい絶景…! そして、東福寺三名橋最後の一つ「偃月橋」は、紅葉の穴場スポットとして有名なのです。
他にも、方丈の四方東西南北を囲むという珍しい配置をした、「八相成道」に因んで「八相の庭」と呼ばれる庭園も見どころの東福寺。京都だけでなく日本全国を網羅した紅葉ランキングでも上位の常連ですので、秋の京都観光では必ず訪れたい名所と言えるでしょう!
東福寺の拝観情報・ライトアップ・紅葉の見頃・アクセスなど
拝観時間
【4月1日~10月31日】
9:00~16:30(受付終了は16:00)
【11月1日~12月1日】
8:30~16:30(受付終了は16:00)
【12月2日〜3月31日】
9:00~16:00(受付終了は15:30)
拝観料
境内散策のみの場合:無料
【通天橋・開山堂】
・大人:600円
・小人(小中学生):300円
【東福寺本坊庭園(方丈)】
・大人:500円
・小人:300円
【共通拝観券:通天橋・開山堂+東福寺本坊庭園】
・大人:1,000円
・小人:500円
2024年の秋季特別拝観(紅葉時期)
【開催期間】
11月9日~12月1日
【通天橋・開山堂の拝観料】
・大人:1,000円
・小人:500円
【東福寺本坊庭園(方丈)の拝観料】
・大人:500円
・小人:300円 (通常期と同じ)
【国宝三門 特別公開の拝観料】
・大人:1,000円
・小人:500円
※拝観時間:9:30~16:30(入場は16:00まで)
※紅葉時期は、通天橋・開山堂+東福寺本坊庭園の共通拝観券は販売しない。
※秋の特別拝観期間は、通天橋ならびに臥雲橋の上での撮影が禁止されることがある。
※秋の特別拝観期間は、御朱印の手書きはない。
東福寺にライトアップはある?
紅葉の名所として非常に人気の東福寺ですが、夜のライトアップは例年開催されておらず、2024年も例年通り開催されません。東福寺の観光は日中に楽しみ、夜は別の名所を巡りましょう!
東福寺の紅葉観光に予約は必要?
東福寺を観光する際は、予約等は不要です(通天橋の前で入場券を購入するのが他の時期との違い)。
ただ、紅葉時期の東福寺は大混雑するため、朝一番の観光を強くオススメします!
例年の紅葉の見頃
・色づき始め:11月上旬
・見頃:11月下旬
アクセス
〒605-0981
京都府京都市東山区本町15丁目778
【電車・バスの場合】
・京阪「鳥羽街道駅」から徒歩8分
・京阪本線ならびにJR「東福寺駅」から徒歩10分
・市バス(88、202、207、208系統)停留所「東福寺」から徒歩4分
【自転車・バイクの場合】
自転車・50cc以下のバイクは、境内の所定の場所に駐輪可能。
【自家用車の場合(駐車場)】
東福寺境内の禅堂南側の駐車場、または、東福寺北駐車場を利用する(どちらも無料)。
・名神高速京都南ICより約4㎞
・名神高速京都東ICより約7㎞
・阪神高速8号京都線ICより約1㎞
※紅葉の期間(10月25日~12月10日)は、駐車場は閉鎖されます(秋季の特別拝観の時期の前後も含まれるので注意が必要です)。
東寺(教王護国寺)
794年に平安京へと遷都された際、平安京の正門にあたる羅城門の東西に「東寺」と「西寺」という2つの寺院の建立が計画さます。そのうちの東寺が、今日京都に建つ世界遺産「東寺」です。
建立後、東寺は嵯峨天皇によって唐で密教を学んで帰国した「弘法大師」こと「空海」に託されます。これによって、東寺は日本ではじめての密教寺院になったとされており、同時に真言密教の根本道場(真言宗全体の総本山)にもなりました。
平安京の荒廃とともに一度は衰退した東寺でしたが、鎌倉時代以降は、天皇家や足利尊氏といった多くの貴族・皇族・為政者たちの援助を受けて栄え続けました。一方の西寺は、平安京が廃れたことでそのまま途絶えてしまいました。平安京において新たに建てられることを許された寺院は東寺と西寺だけだったため、平安京に建てられた現存する唯一のお寺としても京都の東寺は知られています。
その後の幾たびもの火災によって創建当時の建物は残っていない東寺ではありますが、その都度復興を果たしたことで、南大門・金堂・講堂・食堂(じきどう)が南から北へ一直線に整然と並ぶ伽藍配置や、各建築物の規模は平安時代のまま残されています。
そんな東寺も、規模はそれほど大きくないものの紅葉を存分に楽しむことができる境内となっています。他の名所と比べて穴場感があるため意外と混雑していないのも嬉しいポイント。ゆったりと、平安京時代から続く京都のお寺らしい雰囲気を存分に堪能できる空間となっています。
東寺の拝観情報・ライトアップ・紅葉の見頃・アクセスなど
拝観時間・期間
【開閉門時間】
5:00〜17:00
【金堂・講堂】
8:00〜17:00(受付終了は16:30)
【観智院・宝物館(会期中のみ)】
9:00〜17:00(受付終了は16:30)
【共通券の受付終了時間】
・金堂・講堂・観智院:16:00
・金堂・講堂・観智院・宝物館:15:30
※2024年秋の宝物館の公開時期:9月20日(金)〜11月25日(月)
拝観料
【御影堂、食堂など】
無料(自由散策可能エリア)
【金堂・講堂】
・大人:500円
・高校生:400円
・中学生以下:300円
※この入場券があれば境内の主要部分をみることができます
【観智院】
・大人・高校生:500円
・中学生以下:300円
【金堂・講堂・観智院の共通券】
・大人・高校生:800円
・中学生以下:500円
【宝物館、金堂・講堂、観智院の共通券】
・大人・高校生:1,000円
・中学生以下:500円
五重塔初層の特別公開
【開催時期(例年同じ週)】
・10月26日(土)〜12月8日(日):紅葉時期
【拝観時間】
8:00~17:00(受付終了は16:30)
【拝観料(金堂・講堂・五重塔初層)】
・大人:800円
・高校生:700円
・中学生以下:500円
※五重塔初層、金堂・講堂、観智院の共通券
・大人・高校生:1,000円
・中学生以下:600円
※このように、東寺の拝観料は組み合わせによって変わるため、事前に何をみたいかリストアップしておくことをお勧めします。
2024年の夜間特別拝観(ライトアップ)
【開催時期】
・10月26日(土)〜12月8日(日):紅葉時期
【拝観時間】
18:00~21:30(受付終了は21:00)
※入場は東門からのみ
【拝観料】
・大人・高校生:1,000円
・中学生以下:500円
※ライトアップの拝観券には、金堂と講堂の拝観も含まれます。
例年の紅葉の見頃
・色づき始め:11月上旬
・見頃:11月中旬~12月上旬
アクセス
〒601-8473
京都市南区九条町1番地
TEL:075-691-3325
【電車の場合】
・近鉄「東寺駅」から徒歩10分
・JR「京都駅 八条口」から徒歩15分
【バスの場合】
・市バス18・42・71・207系統で「東寺東門前」下車後すぐ
・市バス19・78系統で「東寺南門前」下車後すぐ
・市バス16系統で「東寺西門前」下車後すぐ
【自家用車の場合:駐車場】
京都南ICより、国道1号線を北へ約3.5km
・車:600円/2時間(新春特別拝観中は特別料金)
・バイク:200円/2時間
清水寺
京都といえばこの「清水寺」を抜きにして語ることはできませんよね! そんな清水寺も、秋の紅葉の名所としてオススメなのです!
奈良で修行を積んでいた「賢心(けんしん)」という僧が、夢の中のお告げで「音羽山の瀧(現在の「音羽の瀧」)にいけ」と伝えられます。
そこで待っていたのは、僧侶「行叡居士(ぎょうえいこじ)」でした。
200歳(とんでもない年齢!)の行叡居士は、賢心に音羽山の瀧の草庵と観音霊地を守るよう伝え、消えてしまいます。
このエピソードが発祥とされているのが清水寺です。音羽山の”清”らかな”水”が湧き出る寺、ということで「清水寺」なわけですね。
そんな清水寺といえば、本殿から張り出した舞台「清水の舞台」がシンボル! 高さは約13メートルで、これは4階建てのビルに相当します。
清水寺の本堂は音羽山の急峻な崖に建築されているのですが、これを可能にしているのが「懸造り(かけづくり)」という日本古来の伝統工法です。格子状に組まれた木材同士が支え合い、建築が困難な崖などでも耐震性の高い構造をつくり上げています。さらに清水寺の懸造りでは、「継ぎ手」と呼ばれる木材同士を巧みに組み合わせる手法も合わせて用いられており、なんと釘を1本も使用していないのです!山がちな日本ならではの建築技術と、木の特徴、素材の特徴をそのまま活かした伝統技術が、いかにも日本の技術力の”粋”という感じがして素敵ですよね!
また、この清水の舞台、現在はここからの景色が名所となっていますが、元々は景色を背景に本堂に祀られている観音さまに芸能を奉納する場所として用いられてきました。ですので古くからこの清水の舞台では、壮観な風景を自然の背景とし、雅楽や能、狂言や歌舞伎などの日本の伝統芸能が演じられてきたのです。
舞台を奥の院や子安塔の方から見ると、まるで燃えるような紅葉の中にちょうど舞台が入っているように見えるのが秋の清水寺一番の見どころ! ライトアップも行われるので、京都駅・東山エリアの観光ではぜひ行きたい名所です。
なお、紅葉のライトアップ期間には、「月の庭」と称される京都屈指の名庭「成就院庭園」の特別公開も行われます。日本庭園を解説付きで見ることができる貴重な機会を得ることができるので、興味がある方は合わせて訪問してみてくださいね!
清水寺の拝観情報・ライトアップ・紅葉の見頃・アクセスなど
拝観時間
【7月1日~8月31日】
6:00~18:30
【1月1日〜6月30日、9月1日~12月31日】
6:00~18:00
※お守り授与所、納経所(ご朱印)での授与は8:00頃から。
2024年の夜間特別拝観(ライトアップ)
11月18日(月) 〜 11月30日(土)
※例年、曜日に関わらず日付はこの期間。特に2024年は、12/1(日)はすでに終了していますのでご注意ください。
拝観料(ライトアップも同料金)
・大人(高校生以上):500円
・小中学生:200円
※清水寺の夜間特別拝観(ライトアップ)はよくある昼夜入れ替え制ではないため、昼の時間に一度料金を払っていれば追加料金なしで参拝が可能です。これも清水寺が観光しやすいポイントの一つですね!
成就院庭園(月の庭)の特別拝観
【秋の公開日時(例年曜日に関係なく同じ日付)】
11月18日(月) ~ 11月30日(土)
・9:00~16:00(受付終了)
・18:00~20:30(受付終了)
【拝観料】
・大人(高校生以上):600円
・小中学生:300円
例年の紅葉の見頃
・色づき始め:11月中旬
・見頃:11月下旬〜12月上旬
アクセス
〒605-0862
京都市東山区清水一丁目294
TEL: 075-551-1234
【電車・バス】
・京阪電鉄「清水五条駅」から徒歩25分
・市バス100・206番系統で「五条坂」下車後、徒歩10分
・京都バス18番系統(土日祝のみ運行)で「五条坂」下車後、徒歩10分
・市バス207番系統で「清水道」下車後、徒歩10分
・京阪バス83・85・87・88系統などで「清水道」または「五条坂」下車後、徒歩10分
【駐車場】
清水寺専用の駐車場はないので、自家用車の場合は付近のコインパーキングを利用する。
【自転車・駐輪場】
ちゃわん坂(清水寺の防災道路)の入り口から入ってすぐ右側のトイレ横に数台ぶんの駐輪スペースがある。ここ以外は駐輪と乗り入れは禁止。
高台寺
「高台寺」は、豊臣秀吉の死後、妻の「北政所(ねね)」が秀吉の菩薩を弔うための寺院の建立を願い、秀吉ののちの時代の日の本を統べた徳川家康の命によって開創されたお寺になります。
高台寺は創建当時、仏殿は北政所の実母である「朝日局」が安置されていた康徳寺の堂を移築・改築し、方丈や茶室は伏見城から移築したものと、豊臣秀吉や北政所に所縁のある場所から移されたものが多かったといいます。幕末の一時期には、新撰組から離脱し、孝明天皇の陵(後月輪東山陵)を守るために活動した「御陵衛士(ごりょうえじ)」(高台寺党)の屯所となったこともあります。
その後の近世・近代において、数度の火災によって仏殿や方丈などを焼失してしまい、創建時の建造物で現存しているのは、三江紹益を祀る開山堂や秀吉と北政所を祀る霊屋(おたまや)、茶室の傘亭と時雨亭などとなっています。茶室の傘亭の天井は、竹を放射状に組むことでから傘を開いた様子を表現したという珍しいものとなっており、時雨亭とともに桃山時代の茶室建築の代表的存在と言われています。
小堀遠州の作庭と伝わる池泉回遊式庭園と「臥龍池」と呼ばれる回廊は紅葉の名所としても知られており、毎年恒例のライトアップでは、ここでしか味わうことのできない幽玄な雰囲気を堪能できる場所として、京都・東山エリアで随一の見応えを誇っています。
高台寺の拝観情報・ライトアップ・紅葉の見頃・アクセスなど
拝観時間
9:00 ~ 17:30 (17:00受付終了)
拝観料
・大人:600円
・中高生:250円
・高台寺・圓徳院・掌美術館の共通券:900円
2024年の夜間特別拝観(ライトアップ)
【開催期間(例年同じ時期)】
2024年は、10月25日(金) 〜 12月15日(日)
【拝観時間】
17:00 ~ 22:00 (21:30受付終了)
【拝観料】
・大人:600円
・中高生:250円
・高台寺・圓徳院・掌美術館の共通券:900円
※高台寺は昼夜入れ替え制ではないため、夕方に入場すればライトアップ点灯後までずっといることができます。拝観料も日中のものと共通です。ライトアップスポットは昼夜入れ替え制の場所が多いため、これは嬉しいポイントですね!
例年の紅葉の見頃
・色づき始め:11月中旬
・見頃:11月下旬~12月上旬
アクセス
〒605-0825
京都市東山区 高台寺下河原町526
TEL : 017-5561-9966
・京都駅 から徒歩約20分
・京阪祇園四条駅 から徒歩約10分
・阪急河原町駅 から徒歩約15分
・市バス「東山安井」から徒歩4分
高台寺駐車場について
高台寺の境内に約100台分完備の駐車場があります。
【営業時間】
24時間(高さ制限2.3m)
※一般乗用車の場合は予約等も不要です。
【料金】
・最初の1時間:600円
・以降30分毎:300円
※23:00~翌7:00までの1時間:100円
※正月期間中は除く
【割引サービス】
・高台寺拝観:1時間無料
・圓徳院拝観:1時間無料
・賑店(土産)で3000円以上お買い上げ:1時間無料サービス券発行
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圓徳院
「圓徳院」は高台寺の塔頭の一つで、豊臣秀吉の正室「北政所(高台院、ねね)」が晩年の19年を過ごし、一説にはこの圓徳院で最後の時を迎えたとも言われています。
秀吉が没したのち、ねね(北政所)は「高台院」の院号を朝廷から勅賜されたのを機縁に高台寺創建を発願し、高台寺完成後に、秀吉と所縁の深い伏見城の化粧御殿とその前庭を境内に移築し、そこへ移り住みました。これが圓徳院の起源とされており、圓徳院にはねねを慕って多くの大名や禅僧、文化人が足を運んだと言います。高台寺の塔頭となったのは、ねねの没後9年目の寛永9年(1632年)にねねの家系である木下家の菩提寺として開創されたことによります。
圓徳院最大の見どころとなっているのが、伏見城から移築してきたとされている北庭で、小堀遠州が整えたこの庭園は「旧円徳院庭園」として国の名勝に指定されており、巨大な石をふんだんに配置した枯山水の庭園と紅葉のコントラストが特に人気を集めています!
圓徳院の拝観情報・ライトアップ・紅葉の見頃・アクセスなど
拝観時間
10:00 ~ 17:30 (17:00受付終了)
※圓徳院は拝観時間や休館日が細かく設定されるため、訪問前にはこちらの公式サイトでもご確認ください。
拝観料
・大人:500円
・中高生:200円
・高台寺・圓徳院・掌美術館の共通券:900円
2024年の特別拝観(ライトアップ)
2024年は北政所ねね様が亡くなって400年を迎えるということで、春と秋に特別展が開催されます。
【開催期間(例年同じ時期)】
2024年は、10月25日(金) 〜 12月15日(日)
※12月13日、14日は休み
【拝観時間】
17:00 ~ 22:00 (21:30受付終了)
※高台寺同様、圓徳院も昼夜入れ替え制ではないため、拝観料は日中のものもと共通です。
例年の紅葉の見頃
・色づき始め:11月上旬
・見頃:11月下旬
アクセス
〒605-0825
京都市東山区高台寺下河原町530
TEL : 075-525-0101
・京阪祇園四条駅 から徒歩9分
・市バス「東山安井」から徒歩5分
円山公園
祇園・東山エリアに広がる「円山公園」もまた、この地域ではぜひ訪れてほしい紅葉の名所です!
京都の円山公園といえば「祇園しだれ」「祇園の夜桜」の愛称で親しまれる大きな枝垂れ桜が非常に有名ですが、実はこの円山公園自体が、国指定の名勝にも選ばれている東山の雄大な自然を借景とした池泉回遊式庭園となっているのです。そんな大正時代に七代目小川治兵衛によって作庭された日本庭園は、秋の紅葉のシーズンが一番の見頃となるのです! 地下水から引かれた滝の水が注ぐ、庭園の中心の大きな「ひょうたん池」や池にかかる石橋など、紅葉との相性がバツグンの風景が広がっています。
正直、どこもかしこも混雑しているというのが秋の京都の近年の状況。そんな中、広々とした公園ということもあってか、秋は意外と穴場スポット的な雰囲気となっているのも嬉しいポイント。紅葉の見どころが多い東山エリアを観光する際に、円山公園でひと息つくのもオススメですよ!
円山公園の開場時間と料金、紅葉の見頃やアクセス
開場時間と料金
自由散策のため24時間無料開放
例年の紅葉の見頃
・色づき始め:11月上旬
・見頃:11月下旬~12月上旬
円山公園へのアクセス
〒605-0071
京都市東山区円山町
Tel : 075-561-1778
【電車の場合】
・「京阪四条駅」から徒歩約10分
・「阪急河原町駅」から徒歩約14分
・地下鉄「東山駅」から徒歩約15分
【バスの場合】
市バス100・206系統を利用して「祇園」で下車後、徒歩約3分
円山公園駐車場について
円山公園駐車場は普通車134台分が完備されています。
【料金と営業時間】
24時間営業・300円/30分
※観光ハイシーズンは上限料金の設定がなくなるため、長時間利用される方は注意してください。
知恩院
「知恩院」は、浄土宗の宗祖「法然」が、現在知恩院が立つ京都・東山三十六峰のひとつである華頂山のふもとに草庵(茅葺や草壁でつくられた、人里離れたところにある修行場のようなもの)を結んだのが起源とされています。
法然が80歳で没したのちも知恩院は浄土宗の中心地であり続けましたが、延暦寺の衆徒に破壊されたり幾度となく火災に遭ったりしてしまいます。しかしその度に再興し、特に徳川家康が浄土宗徒であったことから、江戸時代に徳川家によって積極的な造営が行われました。「華頂山」の額が掲げられている三門や本堂の御影堂は、家康と秀忠の時代に造られています。
そんな知恩院の三門は、その構造・規模において日本最大級の木造の門で、南禅寺三門と仁和寺二王門とともに「京の三大門」に数えられています。一般的に寺院の門は「山門」と書かれるのに対し、知恩院の門は「三門」と書きます。これは、「空門」「無相門」「無願門」という、悟りに通ずる三つの解脱の境地を表わす「三解脱門」を意味していることからだそうですよ!
紅葉の見どころとしては、友禅染の始祖宮崎友禅生誕300年を記念して、昭和29年に改修・造園された知恩院の庭園「友禅苑」と、方丈の華麗な建築と背後に迫る東山の風光とともに情緒あふれる雰囲気を醸し出す「方丈庭園」ですね!
友禅苑については、東山の湧き水を引き入れた池泉庭園と枯山水庭園とで構成されており、池の中央に立つ聖観音像がシンボルの庭園となっており、苑内に建つ茶室とともに日本人の心を表現した趣ある風情を醸し出す名庭となっています。
また、紅葉の時期の夜間ライトアップの際には、お坊さんのお話をお寺の中で生で聴けたり(実際に聴いたことがあるのですが、深くありがたいお話でした)、本堂でお経を詠んでいるのを間近で見ることができるという、他のお寺では見られない催し物をしているのも知恩院の見どころですね!
知恩院の拝観情報・ライトアップ・紅葉の見頃・アクセスなど
拝観時間
【3~5月・9~11月】
5:30〜16:00
【6~8月】
5:00~16:00
【12~2月】
6:00~16:00
※元旦1月1日は5:30開門
※各所受付は9:00〜
【友禅苑】
9:00〜16:00
【方丈庭園】
9:00〜15:50
拝観料
境内は自由散策のため無料
【友禅苑】
大人:300円
小人:150円
【方丈庭園】
大人:400円
小人:200円
【友禅苑と方丈庭園の共通券】
大人:500円
小人:250円
販売は15:20まで
※大人は高校生以上、小人は小中学生
2024年の秋の夜間特別拝観(ライトアップ)
【開催期間】
2024年11月14日(木)~12月1日(日)
【拝観時間】
17:30 〜 21:30(最終受付は21:00)
【拝観料】
大人:800円
小人:400円
【参拝可能な場所】
三門回廊・女坂・友禅苑・御影堂・阿弥陀堂(外観のみ)・大鐘楼
※知恩院のライトアップでは、毎年様々なイベントや特別公開が同時開催されます。詳しくはこちらの知恩院 公式サイトをご覧ください。
例年の紅葉の見頃
・色づき始め:11月中旬
・見頃:11月下旬
アクセス
〒605-8686
京都市東山区林下町400
TEL:075-541-5142
・地下鉄東西線「東山駅」から徒歩8分
・京阪「祇園四条駅」から徒歩10分
・阪急「京都河原町駅」から徒歩15分
・京都岡崎ループバス「知恩院山門前」で下車後すぐ
・市バス12・31・46・201・203・206号系統「知恩院前」下車後、徒歩5分
青蓮院門跡
「青蓮院門跡」と書いて「しょうれんいんもんぜき」と読むお寺になります。
古くより、梶井(現在の三千院)と妙法院と共に天台宗の三門跡寺院(天台三門跡)に数えられ、現在では天台宗の京都五箇室門跡(三門跡寺院+曼殊院門跡と毘沙門堂門跡)の一つにも数えられる寺院となっています。
そもそも「門跡寺院」というのは、皇室や摂関家や、それらの家系の子弟によって受け継がれてきた寺院のことであり、青蓮院の場合は多くの法親王・入道親王(皇族出身で親王の称号を与えられた僧侶)が門主(住職)を務めてきた格式ある門跡となります。
江戸時代には仮御所にもなったため「粟田御所」の別称もあり、さらには日本三不動の1つ「青不動」が置かれていていることでも知られています。
また、青蓮院では毎年春と秋に、名前の「青」のイメージをふんだんに取り入れた夜間特別拝観(ライトアップ)を行っており、近年では東山でも有数のライトアップスポットとして人気です。青蓮院のライトアップはただ境内や庭園・紅葉を照らすためだけに行っているわけではないようで、曰く、「ご本尊の熾盛光如来(しじょうこうにょらい)は、光そのものであり、その化身の不動明王も炎の光を背負っておられ、当院は光との関係が大変深い」だそう。
池泉回遊式の庭園の紅葉がライトアップによって昼間とは違った顔を見せてくれるのは他の寺院と同様ですが、名前にも入っている”青”色によるライトアップはとても幽玄な空間を創り出しており、幻想的な青い光が散りばめられた庭園はここでしか見ることのできないものでしたよ!
加えて、青蓮院が建つ山をさらに登った先には青蓮院の飛地境内である「将軍塚青龍殿」もあり、ここからの夜景も非常に評判となっています!
青蓮院門跡の拝観情報・ライトアップ・紅葉の見頃・アクセスなど
拝観時間
9:00~17:00(16:30受付終了)
拝観料
・大人:600円
・中高生:400円
・小学生:200円
2024年の秋の夜間特別拝観(ライトアップ)
青蓮院門跡では現在、茅葺き屋根の工事が行われている関係で、2022年〜2024年までのライトアップを中止しています(日中の通常拝観は可能です)。「2024年の秋までの中止」と発表されているため、2025年春からは再び青蓮院門跡でしかみることができない幻想的な”蒼”のライトアップを楽しむことができるはず。期待して待ちましょう!
【開催時期】
例年、10月末〜12月上旬
【拝観時間(過去の情報です)】
18:00~22:00(21:30受付終了、昼夜入れ替え制)
【拝観料(過去の情報です)】
・大人:800円
・小中高生:400円
※将軍塚青龍殿のライトアップも合わせて実施されていませんのでご注意ください。
例年の紅葉の見頃
・色づき始め:11月中旬
・見頃:11月下旬~12月上旬
アクセス
〒605-0035
京都市東山区粟田口三条坊町69-1
TEL : 075-561-2345
・地下鉄東西線「東山駅」から徒歩5分
・市バス5・46・100系統「神宮道」下車後、徒歩3分
・円山公園から徒歩10分(知恩院からすぐの北隣)
祇園
京都有数の旧花街として名高い「祇園」。舞妓さんがいることでも非常に人気がある観光地であり、中でも多くの人が訪れるのが、「二寧坂」と「産寧坂」、そして「八坂」ですね!
紅葉が見れるわけではありませんが、やはりこのエリアの観光では見逃せないエリアなので簡単にご紹介しようと思います!
八坂神社と八坂の塔
祇園には、今日「祇園さん」という愛称で親しまれている「八坂神社」があります。
八坂神社の明治時代の神仏判然令以前の祭神であった牛頭天王が祇園精舎の守護神であるとされていたことから、もともとは「祇園社」という名前がついていました。この祇園社が鴨川一帯までの広大な境内地を保有していたことから、祇園社(八坂神社)周辺を「祇園」と呼ぶようになったとされています。
そんな八坂神社を越えた先に広がる、かつての京都の面影を感じさせる古民家が立ち並ぶ小道。その中でも一際目を引く高い塔があります。それが、「八坂の塔」と呼ばれる「法観寺」の五重塔ですね!
伝承によると、法観寺の五重塔は592年にかの有名な「聖徳太子」が、夢の中で如意輪観音のお告げを聞いたことをきっかけにして建てたとされています。この「聖徳太子によって創建された」という伝承は信憑性が薄いと考えられているものの、794年に平安京へと遷都される以前から存在したということは確実とされている、古く由緒正しい寺院でなのですよ!
今日では、周囲の石畳や古民家の街並みと合わせて塔を撮影するビューポイントとして非常に人気が高く、インスタ映え・フォトジェニックな場所としても知られていますよ!
八坂神社の拝観情報とアクセス
【開門時間と料金】
楼門は常に解放されており自由拝観。拝観料も無料・
【アクセス】
〒605-0073
京都市東山区祇園町北側
TEL:075-561-6155
・京阪電車「祇園四条駅」から徒歩約5分
・阪急電鉄「京都河原町駅」から徒歩約8分
・市バス100・206番系統で「祇園」下車後すぐ
・JR京都駅から車で約15分
八坂の塔(法観寺)の拝観情報・ライトアップ・アクセス
【拝観時間】
10:00〜15:00
【拝観料】
400円(中学生以上)
【ライトアップ時間】
日没~22:00(基本毎日)
【アクセス】
〒605-0862
京都市東山区清水八坂上町338
TEL:075-551-2417
・「祇園四条駅」より徒歩14分
・「清水五条駅」より徒歩16分
・市バス「東山安井」または「清水道」にて下車後、徒歩約5分
二寧坂と産寧坂
八坂神社・八坂の塔(法観寺)を越えてさらに清水寺の方向へ進むとあるのが、「二寧坂」と「産寧坂」になります。それぞれ「二年坂」と「三年坂」と呼ばれることもありますが、正式名称は「二寧坂」と「産寧坂」の方ですよ!
どちらの坂道も延暦17年(798年)に清水寺が寺院として整えられて以来、門前の参道として栄えてきた場所となります。
「まさに京都!」と思わずにはいられない街並みには、お土産屋やカフェが軒を連ねており、この道を歩いているだけでも十分な観光になってしまうほど! 個人的には、京都で着物を着て歩きたいNo.1スポットでもあります…!
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二寧坂・産寧坂の観光地情報
【小路沿い店舗の営業時間】
ほとんどのお店が、9:00または10:00~18:00
【アクセス】
・「祇園四条駅」より徒歩15分
・「清水五条駅」より徒歩17分
・市バス「東山安井」または「清水道」にて下車後、徒歩約6分
👉 祇園・八坂・二寧坂・清水の散策について、写真と一緒にイメージしたい方はコチラ!
京都駅周辺・東山エリアの紅葉おすすめスポット まとめ
ということで今回は、京都駅周辺と東山・祇園エリアの紅葉の名所をご紹介してきました! 京都旅行の拠点にもなるエリアのため観光客の多さもさすがではありますが、秋の京都観光なら必見の観光名所だらけの地域でもあります。
紅葉が素晴らしい東寺や東福寺、夜のライトアップが美しい八坂や青蓮院門跡、そして世界各国から観光客が集まる京都のシンボルとも言える清水寺など、各寺院や名所の特徴がまったくと言いて良いほど異なっているのも、このエリアが人気たりうる秘訣なのかもしれませんね!
皆さんも京都に足を運んだ際はこの京都駅周辺と東山エリアへの訪問をお忘れなく! そして、自分だけのお気に入りの風景やフォトスポットを見つけてみてくださいね!
⚪︎京都駅周辺・東山エリア⚪︎
⚪︎南禅寺・永観堂エリア⚪︎
⚪︎金閣寺・北野天満宮エリア⚪︎
⚪︎嵐山エリア⚪︎
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コメント一覧 (7件)
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