みなさんこんにちは!旅狼かいとです!
オックスフォードの中心街からバスに揺られること約30分。
そこには、広大な敷地に都会の喧騒とは無縁の宮殿と庭園が存在するのです!
中世の街並みが残る閑静なオックスフォード郊外の中に佇む、イギリス公爵家の宮殿と庭園は、まさに圧巻の一言。
その宮殿の名は、「ブレナム宮殿(Blenheim Palace)」。
ということで今回のブログ記事では、イギリスはオックスフォードの郊外に位置するブレナム宮殿についてご紹介します!
学生と観光客で賑わうオックスフォード市内からは想像もつかないような、まるで“異世界”のような空間でしたよ!!
ブレナム宮殿(Blenheim Palace)について
ブレナム宮殿は、マールバラ公ジョン・チャーチルが当時の女王アンから下賜されたものです。
これは、ジョンが率いるイギリス軍が、スペイン継承戦争においてドナウ川ほとりの小さな村で繰り広げられた「ブレンハイム(Blenheim)の戦い」で、宿敵フランスを破った功績によるもの。
現在の「”ブレナム(Blenheim)“宮殿」の名前はこの戦いからとったものなのですね!
ちなみに、実際にジョンがアン女王から下賜された褒美は、宮殿そのものではなく土地と宮殿の建設費用だったそうでで、こののち建設を進めていくのですが、費用がまわらなくなったり建築の過程で建築家たちとの対立があったりと一悶着あったそうです。。
ともあれ、ジョンの功績によってブレナム宮殿は以後チャーチル家の居城となり、ナチス・ドイツと戦った首相で知られる「ウィンストン・チャーチル(Winston Leonard Spencer-Churchill)」が誕生した宮殿となります。
このエピソードでブレナム宮殿の存在を知った、という方も多いのではないでしょうか。
世界中でも非常に有名なお話ですよね!
ブレナム宮殿は、イングランド内にある「宮殿(Palace)」と名のついた建物の中で唯一英国王室に所有されていないものであり、その広さは王室関連の館を除くと英国最大です。
宮殿は本館と柱廊でつながった2つの翼棟からなるイギリス・バロック様式から成り、部屋数はなんと200以上!
建築家ジョン・ヴァンブラの設計により17年の年月をかけて完成されました。
宮殿内には、ウィンストン・チャーチルが生まれた部屋はもちろんのこと、公爵家の豊かな生活を垣間見ることができる豪華絢爛な展示物が目白押しですよ!
世界遺産には、1987年に文化遺産として登録されています。
ブレナム宮殿の庭園
ブレナム宮殿の魅力を語る上で忘れてはいけないのが庭園です。
ブレナム宮殿には大きく分けて2つの庭園が設置されています。
建設当時名を馳せていた、宮廷画家にして庭師のヘンリー・ワイズによって設計された英国式庭園と、18世紀中頃になってランスロット・ブラウンによって造られた風景式庭園です。
英国式庭園(イギリス式庭園)
宮殿の目の前にある庭園こそが、イギリス式庭園とも呼ばれる英国式庭園です。
この場所は特に「ウォーター・テラス」と呼ばれているのですが、噴水とバックの宮殿が実にお洒落な並び。
季節によって様々な花を鑑賞できるのも見所ですよ!
また、宮殿の”裏庭”とも呼べる広大な敷地を歩くこともできます。
所々に小さな庭園やバラ園があることに加え、最奥には巨大迷路やちょっとした遊び場がある「プレジャー・ガーデン」や、「バタフライファーム」もあります。
ミニ機関車で移動もできるため、小さなお子さんからご老人までみんなで楽しめる”お庭”ですね!
風景式庭園
風景式庭園は、“ケイパビリティ”・ブラウンこと、ランスロット・ブラウンによって10年以上の歳月をかけて設計・造園された庭園です。
こちらは宮殿の正面に位置することから”前庭”とも呼べる庭園なのですが、庭園というよりもはや公園。笑
ホントにそれくらい広く、実際、庭園としてはイギリスでは最大級の大きさを誇っています。
そして、ここだけで一日中過ごせてしまうほど素晴らしい場所でもありました!
とにかく雰囲気が最高なんだ。。
僕が行ったのが3月の平日ということもあってか、人が少なかったのもよかったですね。
天気にも恵まれて、、とにかく本当にいいところだったなぁ。。
一見するともともとあったように見える草原や森、そして湖や滝は、すべて人工的に作られてたもの。
「自然にできる自然の様子を、いかに自然に見せながらも人にとって理想の自然に見せるか」という発想のもと、つくられたそうですよ!
(「自然」がゲシュタルト崩壊を起こしそうな謳い文句です。笑)
広さの話に戻ると、この庭園の広さは、なんと2000エーカーもあるのです!!
と、言われてもよくわかりませんよね。笑
「2000エーカー」=「約809万平方メートル」=「809ヘクタール」=「245万坪」
うん、わからん。
ということで、みんな大好き東京ドーム換算をすると、、
東京ドーム一つが4.67ヘクタールなので、ブレナム宮殿の庭園は「東京ドーム」173個分になるのです!!
うん。やっぱり俺にはよくわからん!笑
とにかく、、めっちゃ広いということ!!
宮殿の目の前の湖だけでも十分見応えがありますし、先へ進むと石造りの橋があったり滝があったりと、どこを歩いても自然を楽しむことができます。
その中には、『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』に登場した樹木もあるのですよ!
この樹木は「ハリーポッター・ツリー」と呼ばれているようで、また、周囲の木々はヨーロッパ最古のオークの木々だそうです。
木の雰囲気が特徴的ですし、周りの木々や目の前の湖の風景から、”ハリポタファン”や”ハリポタオタク”を名乗るのならぜひ見つけてほしいですね〜
ちなみに僕は、
「あれ?あそこってもしかしてハリーポッターに出てきたやつじゃね?」
と思って調べたところ、見事に当たっていたというタイプです笑
こういうまさかの発見は、旅の中での楽しみの1つですよね〜!
庭園の詳しい様子は、この後じっくりとご紹介しますよ!!
ブレナム宮殿の実際の様子
では、実際に撮ってきた写真とともにブレナム宮殿について、さらに詳しくご紹介していきます!
ブレナム宮殿へ入場!
風景式庭園
ブレナム宮殿に入ってまず見えるのは、「風景式庭園」です。
上でもご紹介した通り、とんでもなく広いです!!
ブレナム宮殿内部
風景式庭園を堪能し、いよいよ宮殿へ向かいます!
と言っても、今回の宮殿内の訪問はかなり足早でしたので、チャーチル首相関連のものは何もありません。。。笑
(僕の興味も、どちらかというと庭園にあったもので。。)
ですので、最低限のご紹介となってしまうことをはじめに述べておきます。
英国式庭園(ウォーター・テラス)
宮殿外に出たところに面しているのが、「ウォーター・テラス」こと英国式庭園です!
ブレナム宮殿の“裏庭”
続いて宮殿の”側面”にまわり、「South Lawn(南の芝生)」と呼ばれる宮殿の裏庭のような庭園へと参ります!
ここから、庭園をぐるっと一周しました!
プレジャー・ガーデン
お次は「プレジャー・ガーデン」へ向かいます!
宮殿から少し離れたところにある庭園で、僕は歩いて向かいましたが、ミニ機関車も運行しているのでそちらを使っても楽しめそうでしたよ!
さよならブレナム宮殿
ということで、そろそろお別れの時間です。。
名残惜しくて、最後もやたらと写真を撮りました。笑
宮殿周辺の街並み
ちなみに、ブレナム宮殿の周りは閑静なイギリスの田舎町でした!
街並みだけで十分見応えがあります。
裏道のようなところ。
どことなく、『耳をすませば』に出てきそうなかんじがしたなぁ。
バス停を目指します!
ブレナム宮殿からオックスフォードへ!
ブレナム宮殿からオックスフォードへのバス車窓からの風景です!
オックスフォードの町に到着しました!
行きに通った運河。
あっという間の1日でした。。
何だろう、こういう行きと帰りで同じ道を通っているのに全然雰囲気が違うのっていいですよね〜!
この時の楽しい想い出も相まって、ちょっぴり切なさも感じます。。
ロンドンのパディントン駅に到着!
以上、「オックスフォード & ブレナム宮殿」の旅でした!!
ブレナム宮殿の観光案内
開館時間
公園(park)
9:00~18:00
休園:12/25
庭園(formal garden)
10:00~18:00(または日没)
宮殿(palace)
10:30~17:30(最終入場は16:45)
例年、宮殿と庭園は12/21~2/14が休館となります。
料金
宮殿・庭園・公園の共通券
£24.90(学生:£19.90)
庭園・公園の共通券
£14.90(学生:£10.90)
アクセス
オックスフォード市内のグロウスター・グリーン・バスステーション(Gloucester Green Bus Station)からS3のバスに乗車後、約30分のところにあるウッドストック(Woodstock)で下車。
6:00ごろから23時台まで、1時間に3便程度発着。
ブレナム宮殿 まとめ
ブレナム宮殿、いかがでしたでしょうか??
イギリス公爵家の宮殿、そして、広大な庭園は本当に見事なつくりで、一日中いてもまったく飽きず、楽しむことができます。
中でも僕のおすすめは、“前庭”こと風景式庭園ですね!
(”前庭”とか”裏庭”とか言っているのは僕が勝手に感じた感想からつけたものですが。笑)
今回は時間の関係ですべてをまわることができなかったので、次はオックスフォードに数泊してもっとゆっくりまわりたいものです…!
皆さんも、オックスフォードを訪れた際は一歩足を伸ばし、都会の喧騒を忘れられるブレナム宮殿で穏やかな時間を堪能してみてくださいね!!
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