花の都パリ発祥の地!ノートルダム大聖堂とセーヌ川の観光案内|見どころ・歴史・料金・アクセス

みなさんこんにちは!旅狼かいとです!

今回は、2018年の大晦日にパリを観光した際に歩いた、セーヌ川沿いの様子とノートルダム大聖堂についてお届けです!

午前中にルーヴル美術館をまわり、その足でセーヌ川をつたってノートルダム大聖堂、さらにはアンヴァリッド(軍事博物館)へ行ったのですが、今回はその前半となります。

ではでは早速、、
その流れで”花の都”パリをより一層風情ある町にしているセーヌ川と、パリ発祥の地と言われるシテ島に立つパリ随一の名所ノートルダム大聖堂

この2つの見どころの魅力をお伝えしていきますよ!!

 

目次

セーヌ川(Seine)について

セーヌ川(Seine)は、パリ市内を北と南に分かつ町の名所の一つで、フランス国内ではロワール川に次ぐ二番目の長さを誇ります。

大都市には大きな川がつきもの。

“ロンドンがテムズ川”なら、”パリはセーヌ川”というところですね!

セーヌ川はパリ市内の南東から流れ込み、町の中心部で緩やかにカーブして南西に抜けていきます。

セーヌ川の流れに乗ったときに、右岸にあたるのがパリの町の北側、左岸にあたるのが南側になります。

右岸・北側は”Rive Droite(リヴ ドロワ)”左岸・南側は”Rive Gauche(リヴ ゴーシュ)”と呼ばれ、
それぞれ、商業の街学生の街としての特徴が色濃く出ています。

エッフェル塔ルーヴル美術館、ルーヴルから伸びるシャンゼリゼとその先にある凱旋門(エトワール凱旋門)などなど、パリの有名観光地はこのセーヌ川沿いに多く、その一部は、パリのセーヌ河岸』として世界遺産に登録されているほど!

ちなみに今回僕たちが歩いた、ルーブル美術館からシテ島・ノートルダム大聖堂までは、世界遺産に登録されている区間に含まれています!

そんなセーヌ川の見どころは、

クルーズ
ブキニスト
と言われています!

というわけで、お次はそれぞれについてご紹介していきます!

 

セーヌ川の橋(Pont)

ポン・ヌフ(Pont Neuf)

ちなみに、右下の船が停まっているところがクルーズ乗り場ですね。

ポン・ヌフは、1604年にアンリ4世の命によって架けられたパリに現存する橋の中では最も古い橋です。

セーヌ川の左岸と右岸を、シテ島を経由する形で結んでいます。

ポン・ヌフ(Pont Neuf)」という名前は「新しい橋」という意味。

ポン・ヌフが建設された時代において、橋の上にはお店を並べるのが一般的だったのに対し、このポン・ヌフ橋には何のお店も建っていない”ただの道”でした。

しかし、逆にそれが画期的だとされて、美しいセーヌ川を眺めるビュースポットして人気を博したそうですよ!

世の中、何がヒットするかわからない。。勉強になりますね…!

 

ポン・デザール(Pont des Arts)

ポン・デザールは、1804年に架けられたパリで最初の鉄製の橋になります。

ナポレオン・ボナパルトの命によって1802年から1804年にかけて造られた歩行者専用の橋で、日本語にすると「芸術橋」となる「ポン・デザール(Pont des Arts)」。

名前の由来は、ナポレオンの時代にルーブル宮殿が「芸術の宮殿」を意味する”Palais des Arts(パレ・デザール)”と呼ばれていたことから。

2000年代になると、ヨーロッパ中で、恋人たちが永遠の愛を誓って南京錠に2人の名前を書き、鍵を投げ捨てるという「愛の南京錠」が大ブームとなります。

これがフランスでは”Cadenas d’amour(カデナ・ダムール)”と呼ばれ、パリのこのポン・デザールが「愛の南京錠」の設置場所の一つとなります。

ポン・デザールでの「愛の南京錠」は、南京錠を欄干の金網に取り付け、鍵をセーヌ川に投げ込むというもの。

ピーク時には、なんと南京錠の重さだけで50トンを超えていたとも言われており、2014年6月に欄干の金網の一部が崩れ、橋が一時閉鎖される事態となってしまいました。

この事故以前から「世界遺産の景観を損ねている」という批判が多かったそうなのですが、この事故が契機となって、パリ市はポン・デザールの南京錠付の金網を撤去し、アート作品が描かれたアクリル板に置き換える措置を取りました。

現在はガラス板が設置されており、パリ市内でも有数のセーヌ川のビューポイントとして評判になっているのです!

また、夏には橋の上がパーティー会場になり、“学生から会社帰りの人たちまでが橋の上でワインを飲みながらパリの夜を楽しむ”というイベントが風物詩にもなっているそうですよ!

夏にパリを訪れたら一度加わってみたいですね!!

 

アレクサンドル3世橋(Pont Alexandre III)

パリで最も美しい橋」と呼ばれているのが、アレクサンドル3世橋になります。

1900年のパリ万国博覧会にあわせ、フランスとロシアの友好の証として、当時のロシア皇帝からパリ市へと寄贈されたものになります。

確かに、写真で見ても他の橋と比べると煌びやかさが1ランクも2ランクも上ですよね!

この華やかさから、映画やドラマにおいて”パリらしさ”を演出するシーンではよく使われるロケ地でもあるみたいですよ!
(実際はロシアから贈られたものなのに、ね。笑)

ポン・ヌフからは30分と少し歩くということで僕たちは今回いかなかったのですが、次にパリへ行ったときはぜひ立ち寄りたいものです!

 

 

セーヌ川のクルーズ

お次は、パリ・セーヌ川のクルーズについて。

ぶっちゃけると、僕はクルーズ系にはあまり興味がないのですが(笑)、パリを観光する手段として、クルーズは非常に人気があります

上述したように、パリの観光地はセーヌ川沿いに多いです。

そんなパリ市内の様子を、歩いて観るのとはまた違った視点でパリを楽しむことができることや、
美しいパリの街並みを眺めながらランチやディナーを楽しむことができるというのが、
セーヌ川クルーズの人気の秘訣のようですね!

今回ちょこっと調べてみて、さすがに一人でクルーズに行くにはまだ気が引けてしまうのですが(笑笑)、誰かを連れて行ったときには乗ってみても楽しそうだなぁ、と僕も思いましたよ!

というわけで、今回ここでは代表的な3つのクルーズ会社をご紹介します。

どのクルーズ会社も、食事がないものは基本的には予約なしで乗ることができますよ!

バトビュス(Batobus)

引用先:バトビュス公式サイト 乗り場案内

バトビュスは、「船」や「ボート」を意味する”bateaux(バトー)”と「バス」を表す”bus(ビュス)”の2つの言葉を合わせたものらしく、
”クルーズ”というよりは、その名前が示すように”水上バス”という印象です。

エッフェル塔やノートルダム大聖堂といった観光地付近の河岸9ヶ所に乗船場があり、行きたいスポットにセーヌ川を伝って直接向かうことができます。 

約20分間隔で運行しており、1度チケットを購入すればその日は乗り降り自由で何度でも利用できるのも大きな魅力。

セーヌ川からの景観を楽しむだけでなく、同時に移動までできてしまうという、まさに一石二鳥な水上バスがバトビュスなのですね!

バトビュス公式サイト
http://www.batobus.com/en.html

 

バトー・ムーシュ(Bateaux Mouches)

「セーヌ川のクルーズといえばここ!」という最大手バトー・ムーシュです。

サイトによっては「バトー・ムッシュ」とも紹介されていますね。

乗船場は、エッフェル塔とコンコルド広場のちょうど間あたりにあるアルマ橋。

低価格の遊覧クルーズからちょっとおしゃれなディナークルーズまで、幅広いサービスを提供しています。

ちなみに、名前についている”mouches(ムーシュ)”という単語は「ハエ」という意味で、他の意味も「逃げる」だとか「ずらかる」みたいものばかりで、あんまり良い印象ではなかったです…。
(何かもっと違う意味とか深い意味があるのでしょうかね~笑)

男性の敬称である「ムッシュ(ムシュー)」は“Monsieur”と綴りますよ!

バトー・ムーシュ公式サイト
https://www.bateaux-mouches.fr/fr

 

バトー・パリジャン(Bateaux Parisiens)

引用先:GROUPON

バトー・パリジャンは、エッフェル塔の目の前にあるイエナ橋の左岸から乗船できます。

バトー・ムーシュ同様に幅広い価格帯のクルーズを揃えていますが、中でも評判なのはディナークルーズ

クルーズ中のガイドは13ヶ国語から選べるというのも嬉しいポイント。もちろん、日本語も含まれていますよ!

また、「パリ・ウィジェット(Paris Visite)」という「パリ市内の地下鉄・鉄道乗り放題&観光地の割引パス」で割引がきくのも、旅行者にとってはありがたいところですね!

バトー・パリジャン公式サイト
https://www.bateauxparisiens.com

 

 

セーヌ川のブキニスト(bouquiniste)

多くのガイドブックの地図を見ると、セーヌ川沿いに「ブキニスト」という謎のゾーンが書かれています。

このブキニスト(bouquiniste)こそが、セーヌ川の名物なのです!

日本では「古本を売る人」という意味となり、文字通り古本をセーヌ川沿いで販売してる人を指します。

ブキニストの文化は、16世紀からはじまっているとされています。

当初はパリ最古の橋「ポン・ヌフ」で営業をしていましたが、一般的な本屋との対立があり、一度すべて撤去されてしまいます。

しかし、その後もブキニストの文化は残り続け、今日ではセーヌ川沿いに並ぶ”深緑色のボックス”での営業が認められ、“パリの風物詩”として1つの観光地となっています。

出店するにはパリ市からの許可が必要なので、基本的には怪しいお店などはありません

ですが、お店を開いている店主の皆さんは結構自由気まま。笑

お店の前で自分が本を読んでいる人がいたり、もはや店員さんが近くに見当たらなかったり。。笑笑

元々は古本や雑誌を扱っていたブキニストですが、現在は古本だけでなく絵画やポストカード、マグネットや置物といったお土産など観光客向けの商品も多く販売しています。

このような観光客向けの販売スタイルや値段設定がしばしば批判されているようですが、個人的にはこういう昔からのスタイルや文化は大切にしていきたいと感じますね〜。

もちろん、中には”掘り出し物”なんてのもあるかもしれませんので、立ち寄った際は品々を見てみても面白いと思いますよ!

ちなみに、僕が記念にと思い”ジャケ買い”したのは、なんと”La Fontaine”の寓話集でした!
市場なんかでも、”ビビッ”ときたものを買うのはいつでも冒険心をくすぐられる楽しさがあります!!

   

   

   

ノートルダム大聖堂について

続いては、パリに来たらぜひ見ておきたい人気スポットノートルダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Paris)についてです!

が、まずはこのノートルダム大聖堂が立つ「シテ島についてちょっぴりご紹介します。

シテ島について

シテ島は、サン・ルイ島と並んでセーヌ川の中州に位置する島になります。

実は、パリの歴史はシテ島から始まったという説があり、パリの町は、紀元前3世紀にケルト人のパリシイ族がシテ島に住みついたことが起源とされています。

「パリ」という町の名前の由来も、パリシイ族の「パリシイ」からきているそうですよ!

名前のお話で言うと、ローマ帝国の支配を受けていた時代のパリは「ルテティア」と呼ばれており、これはラテン語で「沼」を表す “lutum(ルトゥム)”に由来するそうです。

ともあれ、そんな”花の都パリのはじまりの地“とも言える場所に立つのが、「ノートルダム大聖堂」なのです。

  

ノートルダム大聖堂について

「ノートルダム」とは「我らが貴婦人」の意味で、「貴婦人の中の貴婦人」、つまり聖母マリアに捧げられたものになります。

ちなみに、パリ以外にもフランスには「ノートルダム聖堂」はあります。

というか、「1都市に1ノートルダム」くらいの頻度でありますね。笑

これが、パリのノートルダム大聖堂のフランス語名に、「パリの」を表す”de Paris“の文字が入っている理由です。
(“Cathédrale Notre-Dame de Paris”と書きます!)

そんな“パリ”のノートルダムの建設が始まったのは、1163年。

そこから段階的に完成されていき、最終的な完成は1345年ということで、なんと建設に180年もの歳月を費やした代物なのです!

祖父母から孫の世代にまでかかっていると思うと、結構長いですよね。。

ですがそれだけかけた甲斐はあったようで、その美しい見た目から、完成後すぐから「白い貴婦人」と称されることになります。

完成後は、ローマ・カトリック教会のパリ大司教座聖堂として使用されていきます。
(ちなみに、パリ大司教座聖堂としての役割は今日に至るまで続いています。)

しかし、1789年から始まったフランス革命時に、破壊活動や略奪行為の対象とされ、その後一度は荒廃してしまいます。

しかし、ナポレオンが帝位を得た際、戴冠式をここノートルダム大聖堂で行ったことで再興。

今では、パリの一大観光名所になっていますね!

ルーヴル美術館に展示されている、ダヴィッドの絵画。
ノートルダム大聖堂における戴冠式の様子だとされています。

ノートルダム大聖堂は、どこから見るかによって見え方が全然違い、そのどれもが美しいということでも有名ですよね!
(僕らは正面からしか見ませんでしたが…。笑)

正面からの見所は、その圧巻の佇まいはもちろんのこと、聖人たちの彫刻が並ぶファサードだと言われています。

3つの扉にはそれぞれ『聖母戴冠の扉口』、『最後の審判の扉口』、『聖女アンナの扉口』という名がついており、ストーリーが彫刻だけで伝わるようにつくられているそうですよ!

そんな3つの扉の上に並ぶのが、『王のギャラリー』。

どこの「王」なのかは諸説あるそうで、中でも有力なのは「フランスの王」であるというものと「ユダヤの王」であるというものだそう。

彫刻は、調べてみると本当に細かく作り込まれていることがわかったので、次はこの内容をざっくりでも頭に入れてから見てみたいものです。

そしてそして、本当は中にも入りたかったのですが、、ここにも長蛇の列…。

1時間くらいは並ばないと入れない、ということで無念の断念。。

まさか観光地でこんなに並ぶとは思っていませんでしたね〜

パリの観光は時間に余裕をもってゆっくりとまわるべしと、改めて痛感しました。

   

👇長蛇の列との死闘の末、入場したのがこの2ヶ所!!👇

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セーヌ川を歩く

ではでは、実際にセーヌ川右岸を伝ってシテ島・ノートルダム大聖堂を通り、左岸を歩いた様子をご紹介していきます!

見える橋は「カルーゼル橋(Pont du Carrousel)」です。
こちらが「芸術橋」こと「ポン・デザール(Pont des Arts)」です!
ポン・デザール(Pont des Arts)の正面にある「フランス学士院」です。ロンドンの「St.ポール」みたいですよね。
ポン・ヌフ(Pont Neuf)」とシテ島が見えてきました!
橋がいい感じ!

ブキニスト!

奥に本がありますが、絵やらマグネットやらも売ってます。

いよいよシテ島です!

まず最初に見えるのはコンシェルジュリー(Conciergerie)」

マリー・アントワネットが、コンコルド広場で処刑される前に「囚人番号280」として投獄されたことで非常に有名ですね!

手前の立派な建物が「コンシェルジュリー」。
ちなみに、奥に見える橋がポン・ヌフです。
元々はカペー朝の「シテ宮殿」として建てられましたが、その後牢獄として使用されました。
現在は司法宮の一部になっているとともに観光名所としても人気が高いです。
ノートルダム大聖堂に続くアルコル橋(Pont d’Arcole)から。
ブキニストの”箱”の後ろには落書きが。笑
こういうところ、なんともヨーロッパっぽくて僕は好きですね〜

シテ島に上陸!

ノートルダム大聖堂です!

荘厳!
12月31日でしたが、まだクリスマスツリーと思われる飾りが。
下から。
『王のギャラリー』ですね!
さらに近くから。
下に写っているのは 『最後の審判の扉口』 と呼ばれる中央の扉の上部。これだけ見ても本当に細かく作り込まれていますよね〜。
ということで、ノートルダムをあとにします。
シテ島とセーヌ川南側の左岸の様子。こちらは岸の距離がとても短いです。
左岸から。バイバイ!

セーヌ川の南側(左岸)に来ました。

こちら側にもブキニストが並びます。

 

ここからはセーヌ川から離れ、町の中を通ってアンヴァリッド(Les Invalidesに向かいました。

本屋さん。
「ブキニストで買いたい!」みたいな欲は特に無く、単純に「フランスで、パリで本を買いたい」という方はこっちの方が安く買えます。
おしゃれなレストラン街。
「文化人に愛されたカフェ」として有名な”Cafe de Flore(カフェ・ド・フロール)“です!
この辺りは「サン・ジェルマン・デ・プレ」という地区で、かつては学者や作家たちが集まった地区でした。
現在は、かつてのカフェが残りつつ、ブランドショップが多く集まる若者の街にもなっています。
ちょっとした広場もありました。
アンヴァリッド(Les Invalides)に到着しました!

   

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👆アンヴァリッドについてはこちらから!

  

 

セーヌ川とノートルダム大聖堂 まとめ

ということで、今回はルーヴル美術館横からシテ島までのセーヌ川沿い、そして、シテ島のノートルダム大聖堂を中心にご紹介してきました。

もちろん、セーヌ川はまだまだ続いていますし、エッフェル塔といったパリの町のシンボルの目の前も通っています。

地下鉄や徒歩、レンタサイクルで陸から攻めるもよし、クルーズや水上バスで川から攻めるもよし。

様々な視点から様々な楽しみ方ができるセーヌ川、そしてノートルダム宮殿ですので、ぜひ皆さんも、”自分だけの”楽しみ方を見つけてみてくださいね!!

 

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