みなさんこんにちは! 世界・日本の観光地や旅行情報、歴史や雑学をご紹介している旅狼かいとです。
今回ご紹介する「南禅院」、聞いたことがあるという人はそれほど多くはないのでしょうか? 逆に「南禅”寺”というお寺なら知っている!」という方なら多くいると思います。「絶景かな、絶景かな」で有名な三門や、レンガ造りの水路閣で有名なあのお寺ですね!
何を隠そう、「南禅院」は南禅寺の境内の一角にあるいわゆる”隠れ名所”、”穴場名所”なのです! しかも、南禅寺の発祥の地でもあるのですよ!
ということで、そんな秘められたお屋敷庭園「南禅院」の見どころや観光情報について、この記事ではたっぷりとお届けしていきます!
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南禅院の歴史
冒頭でも書いた通り、「南禅院」は京都「南禅寺」の境内に立っています。
では南禅寺のどこにあるのかというと、いわば境内の”最深部”にあたる場所、「琵琶湖疏水水路閣」の橋脚をくぐった先になります。この水路閣は明治維新の一環として建築された水道橋で、ヨーロッパの面影を感じさせるアーチ型レンガ造りが今では非常に人気なフォトスポットとして有名ですよね!
そんな場所にたたずむ南禅院の歴史を、まずはご紹介していきます!
南禅院の始まり
現在の「南禅寺」が建つ場所にははもともと、後嵯峨天皇が造営した離宮「禅林寺殿」が建てられていました。
禅林寺殿は「上の御所」と「下の御所」にわかれており、そのうち「上の御所」に建設された持仏堂が「南禅院」と呼ばれていました。この「上の御所・南禅院」こそが、”今日の”南禅院の前身となります。
離宮である禅林寺殿が本格的に利用されるようになったのは、後嵯峨天皇の息子である亀山天皇が出家して法皇となってからです。
無関普門の活躍と南禅寺発祥の地
そんな亀山法皇が禅林寺殿・南禅院に移り住みはじめてからほんの数年経った頃、禅林寺殿に不穏な影が見られるようになります。伝承によると、亀山法皇が住まう禅林寺殿に夜な夜な妖怪変化が出没して法皇やお付きの官人たちを悩ませはじめたというのです。
悪鬼たちのやりたい放題に頭を抱えていた亀山法皇。そんな法皇の元を訪ねてきたのが、弟子たちを引き連れた「無関普門」という僧でした。
当時80歳という、もはや「あなたも普通の人じゃないよね」みたいなお坊さん無関普門が静かに座禅を組むと、、なんと、妖怪たちは姿を現さなくなったというのです…! ホント、恐るべきはこの無関普門なのか。。というかんじですが。笑
ともあれこの出来事から、亀山法皇は無関普門を開山として禅林寺殿を禅寺にあらためることを決め、これを「龍安山禅林禅寺」と名付けたのです。そして、この龍安山禅林禅寺が現在の「南禅寺」に発展していくことから、この南禅院こそが「南禅寺発祥の地」と言われているのです!
以降の南禅院
その後、南禅寺とともにたびたび火災に遭ってきた南禅院。
応仁の乱ののちはしばらく荒廃していましたが、元禄16年(1703年)に江戸幕府5代将軍徳川綱吉の母「桂昌院」の寄進によって再建されることとなります。
江戸時代に再建されて現在に至るまで、今では京都三名勝史跡庭園の一つに数えられる池泉回遊式の庭園は創建当時の趣を伝え続けており、亀山法皇自ら作庭したとも伝えられる庭園は、京都に唯一残る鎌倉時代末期の名庭となっています。
南禅院へ実際に行ってみた!見どころは?
ということで、ここからは実際に南禅院へと足を運んだ際の様子をご紹介していきます!
南禅院の観光案内
拝観時間(南禅寺と共通)
【3月1日~11月30日】
8:40~17:00(受付終了は16:40)
【12月1日~2月末】
8:40~16:30(受付終了は16:10)
※12月28日~12月31日の年末は、一般拝観はできない。
※屋根葺き替えのため、南禅院は2023年(令和5年)12月4日~2025年(令和7年)の期間で臨時休業中です。
拝観料
・大人:400円
・高校生:350円
・小中学生:250円
紅葉の見頃
・色づき始め:11月中旬
・見頃:12月上旬
観光のおすすめ時間
穴場!
アクセスと駐車場
〒606-0000
京都府京都市左京区南禅寺風呂山町86-5 南禅院
・地下鉄「蹴上駅」から徒歩10分(南禅寺境内の一部)
駐車場
50台ぶん完備(南禅寺の駐車場)
【料金】
2時間以内:1,000円
以降1時間ごとに+500円
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南禅院の観光地紹介 まとめ
ということで今回は、南禅寺の境内にひっそりと佇む別院「南禅院」についてお届けしてきました。
南禅寺の知名度からしたらかなりの穴場と言える南禅院。同じ敷地内にありながら南禅寺では絶対に味わうことができない静謐な雰囲気は、文字通り南禅院だけでしか感じられれないものでした。
創建当時の鎌倉時代の面影を色濃く残す古き良き庭園、伝承の舞台ともなった南禅院の魅力を、ぜひともあなたもご自身の感覚で味わってみてください! きっと新たな発見があること間違いなしですよ!!
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コメント一覧 (2件)
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